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095⚫️そろそろじゃないの?
レオナルド──すなわち、ロイ。
リザ──すなわち、エリザベートことウィルフレッダ。
ふたりは『シ・デンカイ』に乗り込み、
いよいよ王国を発ち公国に向かう。
その見送りに来たのは、カナタとローニャだった。
タラップを上がる直前、ウィルフレッダが振り返り、悪戯っぽく微笑む。
「カナタ、じゃあ、あとは任せたよ! あっ、そうそう──」
思い出したように人差し指を立てて、彼女は言った。
「わたし、そろそろ“お孫ちゃん”がほしいのよねえ。ジンにも言ってあるんだけど、よろしく!」
「っ……!?」
ウィルフレッダのあまりにも直球なその言葉に、
カナタとローニャは同時に顔を真っ赤にする。
ふたりの反応にウィルフレッダは満足げにウィンクすると、
今度こそ搭乗席へと戻っていった。
やがて── シ・デンカイの機体が静かに浮かび上がる。
重力をいなすように滑らかに、垂直に空へと舞い上がっていく。
その操縦桿を握っているのは──
もちろん、ウィルフレッダである。




