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059⚫️足音もなく & 060⚫️崩壊

059⚫️足音もなく


病は広がる。

元気な間に逃げ出したつもりでも

自分だけは大丈夫だと根拠なく考えていても

着いた先で発病はしなくても

感染は音もなく拡大していく。

不幸は

足音もなく近づいてくる。



060⚫️崩壊


バルハインたちは光の守護団と共に、公国からの抗生物質を携え

各地を回っていく。

行く先々で治療を行うが、

移動を戒めても村人はいつの間にか、姿を消す。

隣人は仲間ではなく

自分が助かればよいのだ。

地域共同体が崩れていく。

王の命令を守りその地に留まる者たちも

救護隊が到着する前に相次いでこの世を去る。

それはまさに

世界の終わりの様相を呈して来ていた。


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