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040⚫️保護者会

「まったく。子どもっていうのは、大きくなるのが早い。」

「そうですね。あんなちっちゃかったヤオが・・・。」

「うちのビリーも同じですよ。転んでばかりだったのになあ。」

「バリーさん、どうもありがとうございました。ご子息のおかげで、うちの子の命が助かりました。」

「いやあ、何をおっしゃる、テンマ博士!お嬢さんの火炎瓶、見事に命中だったそうじゃないですかあ!」

「いや、あれは……うちの娘が、というよりも、ミサヨさんの力ですねえ。流石、オイシ夫妻のお子さんです。」

「ん?オイシ?…えっ、じゃあ、あのお嬢さん、あのコールド・フュージョン理論の?!」

「そうですよ。ああ、もうみんな授賞式の彼女の顔を、おぼえてないでしょうねえ。」

「うわあ!わたしの眼の前に王立研究所長がいて、しかもそのお嬢さんのトモダチがあの、オイシさん!」

「いや、あなたも伝統と格式のご一族の長でいらっしゃる。」

「……くぅう。なんというめぐり合わせ、なんという幸運!ビリー、小遣いの減額はなしだあ!」


ヤオとビリーの父親同士がグラスを傾けている。

飲んでいるのは、バリー秘蔵の一本。

あの火炎瓶の中身と同じである。

盛り上がるふたりに、間もなくジンが合流する。

彼が手にしているものは、銘酒大吟醸「無幻斎」である。


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