あ、しばらくこのノリ続きそう
俺は明日香にどうしてこの学園にいるのか、どうやって入ってきたのか、ずっと気になっていたその二つを説明してもら……
としていたが、逆に俺は学園での生活の話をさせられていた……。なにやってんだよ俺。
「って今に至るって感じだ」
「六魔に決闘で勝利するなんて、さすがはお兄様ですね!」
なんて理解力のある妹なんだ。どうやら俺のクソ長い話が一発で頭に入ったらしい。
ハッ!ま、まさか、明日香がここに来た理由って……、『異能』を発現したから、じゃないよな?『認識』とか?はは……
「んじゃあ、今度は明日香の番だな」
そう言って手早に真実を手繰り寄せる。
だけど明日香は、
「ではお兄様が私にキスしてくれたら、教えてあげましょう」
目を瞑って可愛らしい唇をうえに突き上げた。
「あほ。御託並べんと早く言えよ」
ピンと無防備な額を指で弾いてやる。
「あぅ」
すると今度は涙目で俺を睨んでくる。
「分かりました。分かりましたよお兄様。ではかいつまんで教えますので、ご褒美だけ用意してくださいね」
まったく。はじめから素直に言えばいいものを……。いや待て、今ご褒美とか聞こえたような?
「それではご説明しますね。まあ簡単に言ってしまえば……」
そこで急に口を閉じて、顔を少し赤らめて下を向いてしまう明日香。
おい、なんだよ。その謎の行動はなんなの?
そのままの状態で一分が過ぎただろうか。明日香はバッと顔を上げて真実を口にした。
「私、『異能』を発現したんです!!」
あ、やっぱり?
俺は想像していた答え通りだったからか、驚くよりも逆に安心してしまった。




