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episode9-ハッピーニューイヤー-

 カウントダウン・ライブも終わり、少し休憩するために冬休みを満喫するARJメンバー。また今年の学校祭の「ONステ」を目指し始めた中、DEATH&HEAVENのサタンから今年から始まる新たなイベントの情報を聞かされる・・・。

-登場人物-

真田純さなだじゅん

坂本連さかもとれん

井上理子いのうえさとこ

百合咲友里ゆりざきゆり

・サタン

・マステマ

・アザゼル

・ベリアル

2011年1月1日 土曜日

-どこかの川辺-

ジュン:ん・・・ここはどこだ・・・?

 俺はどこかの川辺にいた・・・しかし前にここに来たことがあるような気がした・・・目の前に流れているのはとてもきれいな川・・・。

ジュン:あれ・・・ユリ?

 そして目の前にはユリの姿があった・・・。そしてユリは、俺の方を振り返った・・・。

ジュン:!

 ユリの顔には涙が流れていた・・・その後ユリは、だんだん遠くへと行ってしまう・・・。俺は走って追いかけたが、とても追いつけない・・・。そしてだんだんユリの姿が見えなくなっていった・・・。

ジュン:ユリ!!!まってくれ!!!ユリ!!!

-真田家・ジュンの部屋-

ジュン:ハッ! ハア・・・ハア・・・。

 新年早々おかしな夢を見てしまった・・・まったく目覚めの悪い朝だ・・・。

episode9-ハッピーニューイヤー-

ジュン:フゥ~ 9時か・・・。

 俺は、今日の昼から近くにある神社で、ARJメンバーで初詣に行く約束をしていた。

ジュン:さて・・・飯食って、歯磨いて、顔を洗ってくるか。

 俺は新年一発目の朝飯を食べに行った。今日はおせち料理だった、そして旨煮つまり内地で言う筑前煮も食べた後、自分の部屋に戻ってきた。

1時間後

-真田家・ジュンの部屋-

ジュン:さて、ちょっとだけ「リボン」引いてみるか・・・あれ?

「リボン」の弦の一部が少しだけサビている・・・。

ジュン:弦取りかえるか・・・。

 弦を変えていると・・・去年の事が色々と思い出した・・・。

ジュン:「リボン」いっつもありがとうな!去年は大活躍だったな!今年もどんどん使うからよろしくな!

2時間後

-神社-

 ちなみに、ここの神社は去年の夏祭りがあった公園の隣にある神社である。

レン:おっ、来たか。

サトコ:ジュン~!

ユリ:早く早く!

ジュン:スマン!少し遅れた!

レン:じゃあ早速。

サトコ:お参りやな!

ユリ:その後におみくじね!

ジュン:よし行くぞ!

 俺たちは参拝するところに移動した。

チャリーン パン パン

ジュン:今年こそ学校祭の「ONステ」で優勝できますように!

レン:俺も同じことお願いしたぞ。

サトコ:ウチもやで!

ユリ:私も!

ジュン:カウントダウン・ライブで優勝できたんだから「ONステ」でも優勝できるよな!

 すると突然後ろから声が聞こえた。

サタン:あれ?ARJじゃん!

ジュン:あれ!?どうもDEATH&HEAVENさん!

マステマ:どうも~!

ベリアル:あらためて、あけオメ!

アザゼル:そういえば、サタン!ARJに伝えたいことがあるんじゃあなかったっけ?

サタン:そうだった!ARJ諸君!今年のサマーライブに出場してくれないか!?

ジュン:なんですか?サマーライブって・・・。

マステマ:この町であるじゃん!山の温泉でやる夢祭りだよ!

ベリアル:その時に、野外ステージでやるんだけど・・・。

ジュン:あぁ、あの夏休み中にやってるやつか。

レン:小学生の時に行ったな。

サトコ:ウチも行ったことがあるけど、そんなライブ的なことやってたかいな?

サタン:いやいや、今年から始まることでね!主催がカウントダウン・ライブと主催が同じところでやるんだ!だからさ、出てほしいんだ!また君たちと対バンしたいしさ!

ジュン:もちろんですよ!そんな楽しいイベントがあるんじゃあ、出るしかありませんよ!な!みんなもそうだよな!

レン:そうだな。

サトコ:もちろんや!

ユリ:新しい目標もできるからね!

サタン:ありがとうよ!おっと、もうすぐで空港に行かなくてはならない時間だ!

ジュン:どこかにいくんですか?

サタン:明後日沖縄でライブをやるんだよ。だからもう飛行機に乗らなくてはならないんだよ!じゃあまた今年の夏に会おう!

ジュン&レン&サトコ&ユリ:またよろしくお願いしま~す!

マステマ&ベリアル&アザゼル:またな!

 そうしてDEATH&HEAVENの人たちにサマーライブの情報を聞いて別れを告げた。有名なバンドは忙しいんだなと思った。俺達も何年後かには・・・!

ジュン:じゃあ!お参りも終わったし、おみくじを引くぞ!

 近くにあったお守りなどが売っている小屋でおみくじを買った。

ジュン:じゃあ、あけるぞ!

レン:おっ、大吉だ。

サトコ:ウチもやで!

ユリ:私もよ!

レン:ジュンはなんだったんだ?

ジュン:・・・・・。

サトコ:まさかっ!

ユリ:凶だったの!?

ジュン:いや・・・末吉だ・・・。

レン&サトコ&ユリ:ビミョーだなぁ~・・・。

ジュン:まだ凶だったら大きいリアクションができたのにな。

レン:お前・・・つくづくついてないな・・・まあ凶よりはマシだけれどな。

 そんなこんなで、俺達は今年一発目のイベントである初詣を終えた・・・。

2011年1月3日 月曜日

-山の温泉・ロビー-

フロント:あと9回になります。

ジュン:よし!冬休み3連続イベントの2番目が始まったぜ!

レン:明後日スキー場がオープンするから滑りに行くんだよな?

ジュン:そのとおり!

サトコ:じゃあ!風呂に行こか!

ユリ:そうね!

-山の温泉・男湯-

ジュン:サマーライブか・・・。

 俺は天然吹き出し風呂に入りながら、サマーライブの事が気になっていた。

ジュン:その前に「ONステ」もあるな・・・。

レン:ジュン、そろそろ他の風呂に移動するぞ。

ジュン:あぁ、わりいわりい。

 そして一足早く風呂からあがっていた女子2人は。

-山の温泉・ゲームセンター-

ユリ:私あんまりスキー得意じゃないんだよね・・・。

サトコ:ウチは得意やで!

ユリ:もしもの時は助けてね・・・。

サトコ:どんとこいや!

10分後

ユリ:それにしても、私たちが優勝できたなんて信じられないね!

サトコ:ウチらはずっと一生懸命練習してきたんや!優勝して当然や!

ユリ:そうよね!今年の「ONステ」も、サマーライブも優勝できるよね!そして・・・2度目のカウントダウン・ライブも・・・。

サトコ:もちろんや!

10分後

 風呂から上がった俺たちはゲームセンターへと向かった。テーブルの上に荷物を置いて椅子にもたれかかって、明日のスキーについて話し始めた。

ジュン:いやぁ~昼に温泉来てみるのも、なかなかいいな!

サトコ:ほんと!何か別の施設みたいや!

レン:それはそうと、明後日は何時間くらいスキー滑るんだ?

ジュン:13時から滑り始めて20時くらいまでだから・・・7時間だな!

レン:結構滑るな・・・。

サトコ:で、大体いくらくらいかかるんや?

ジュン:オープン初日はタダだ!

サトコ:そう言えばそうだったっけ?

ユリ:私・・・あんまりスキー得意じゃないから、教えてね。

ジュン:もちろん!スキー初心者も大歓迎だ!どんどん滑ってスキー大スキーになろうぜ!!!

レン&サトコ&ユリ:・・・・・。

ジュン:ゴメン・・・。

 そんな感じで冬休み3連続イベントのスキーの話し合いをした。そしてスキー当日の昼・・・。

2011年1月5日 水曜日

-山のスキー場-

 今日の山のスキー場の天気は快晴!そして雪はパウダースノー!まさに絶好のスキー日和!

ジュン:よしきた!スキー場だぞ!

レン:お前テンション高いなー。

サトコ:もうすべるんか?

ジュン:バカもん!!!

サトコ:えぇ!!!

ジュン:準備体操が先だろっ!

サトコ:あっ・・・そうやな!

ユリ:2人ともテンション高いね・・・。

 スキーの準備体操も終わり、早速リフトに乗り始めた俺達。景色を堪能しているうちに頂上に着いた。

ジュン:さて!新年一発目の初すべり!

レン:今年は雪がなかなか積もらなくて、年内にオープン出来なかったんだよな。今はすっかり雪が積もったけれど。

サトコ:初すべりやし、まずは一番簡単なコースにする滑るんよね?

ユリ:そうよね?

ジュン:そうだな!

 そう言うことで初すべりは一番傾斜が緩やかなコースを少し滑った。少し止まっておけるようなところがあったので、そこでいったん止まった。

ジュン:みんなついてきてるよな!

レン:こっちは全く問題なしだぞ。

サトコ:ウチも大丈夫や!

ユリ:ふぅ~。

 レン→サトコ→ユリの順番でついてきた。ユリはだいぶ遅めでついてきた。

ジュン:ユリ大丈夫か?

ユリ:だいじょうぶ・・・たぶん。

ジュン:無理しなくていいんだぞ。

ユリ:大丈夫!今年こそBチームに入るんだから!苦手を克服しなくちゃね!

ジュン:その意気だぞ!

 その後、下まで特に問題なく滑り終わった俺達。そしてまたリフトに乗って頂上に戻ってきた。

ジュン:さて!戻ってきました!

レン:次はいよいよこっちの広いコースだな。

サトコ:ここに来る人が一番滑るコースやな!

ユリ:うわっ・・・。

サトコ:大丈夫かいなユリ?

ジュン:大丈夫だ!あっちで転ばずに滑れたんだからさ!

ユリ:そうよね・・・よーし!滑るわよ!

ジュン:よし!行くぞ!

 ユリが順調に滑ってるとを確認して、また傾斜が緩やかになっているところで止まった。

ジュン:ユリ!全然大丈夫じゃん!

レン:うん、様になってるぞ。

ユリ:そうかな・・・。

サトコ:このままじゃあ、ウチの助けもいらないんじゃない?

 その後またリフトに乗って頂上に戻ってきた。

ジュン:さて!ついにこのスキー場の一番難しいコースを滑るぞ!

サトコ:よっしゃー!

レン:ユリは大丈夫か?

ユリ:うん!大丈夫よ、今日の私は絶好調みたい!

レン:そうか、なら問題はないな。

ジュン:よし!いくぞ!

 そして、ノンストップで下まで滑って行った俺達、もちろん誰も転ばずに滑ってきた。

ジュン:よし!全員問題なしだな・・・。

レン:そうだな。

ジュン:今から自由滑走にしたいと思う!

サトコ:よっしゃー!滑るでー!

ユリ:(大丈夫かな・・・。)

 まだ日が照ってるスキー場で俺たちは自由滑走を始めた。

ジュン:ふぅ~相変わらずいいコースだな・・・。

 俺はその頃、隠しコースPart1を滑ってた。隠しコースとは、スキー場わきにある道路である。冬場は車が通れなくなってるため、スキーで滑っても全く問題はない。ここを見つけたのは小学5年生くらいのころだ。ここを初めて滑った時には、まるで森の中を滑ってるような感覚に陥ったのを今でも覚えている・・・。傾斜が緩やかな割になかなかスピードが出てとても楽しいコースとなっている!

 そのころ、レンは・・・。

レン:さて、どこ滑るか・・・あそこ行くか。

 レンが滑ろうとしているのは、コブがいっぱいあって滑りにくい上級者向けのコブコースである。普通の人じゃあ転んで即終了だが・・・レンなら大丈夫!

レン:よっ よっ よっと。

ズザーーー

ジュン:あれ?レンじゃん・・・まさかここのコブコース滑ってきたのか!?

 隠しコースPart1の出口はコブコースの終了地点と合流するところにある。

レン:まあそうだな、意外と簡単だったぞ。

ジュン:マジかよ!

 ここのコブコースは、俺が前に滑ったことがある・・・ド派手にクラッシュしたな・・・。

ジュン:さてと・・・もう一回リフトに乗るか。

 その頃サトコは・・・。

サトコ:わ~お!スリル満点やん!

 サトコが滑っているコースはもう一つの隠しコースPart2森のコースである。俺の滑っていた隠しコースPart1の真反対にある森の中を突っ切るコースである。滑るのはとても危険なので熟練された人しか滑ってはいけない。良い子は滑ってはいけません!!!

サトコ:あっ!エゾリスや!かわいいな~!

 ここのコースは森の中なので、稀に野生動物に遭遇したりすることもある。俺もここのコースは何回かは滑ったことはある、その時も鳥やらリスやらに合った!

 そしてユリは・・・。

ユリ:ここ滑っちゃおうかな・・・。

 ユリが滑ろうとしているコースは、一般の人が滑れるコースの中で一番傾斜が急なコースだ、二人用リフトの間のところから滑り、最終的には俺たちが3番目に滑ったコースに合流する。

ユリ:今の私は、絶好調・・・いけるわ!

 そう言ってユリは滑り始めた。見事に傾斜が急な所は抜けて、俺たちがさっき滑ったところに来た。

ユリ:やった!・・・わぁ!!!

ドテ!

ユリ:やっちゃった・・・少し油断しちゃ・・・あれ!?(えぇ!立てない・・・サトコ・・・助けてっ!)

ジュン:おいおい・・・大丈夫かユリ?

ユリ:うぅ・・・。

 今にも泣きそうになってるユリだった。

ジュン:おぃー!なに半ベソになってるんだよ!今助けてやるから待ってろ!

 そう言って俺はユリを助けた。なかなか変わった転び方をしていたので立ち上げるのに少し手間がかかった。

ユリ:ありがとうね・・・。

ジュン:あんまり無理するなよ。ユリが危ないコース滑ってると思って、ついてきたらこれだったからな・・・。

ユリ:ハハハ・・・。

ジュン:仕方がない!俺が少しの間特訓してやる!

ユリ:えっ!いいの?ジュンは自由滑走しなくて・・・。

ジュン:全然大丈夫だ!Bチームに入りたいんだろ!

ユリ:うん!

ジュン:だったら俺の自由滑走の時間も削ってでも俺は特訓してやる!

ユリ:いつもありがとうね!

ジュン:お・・・おうよ!

5時間後

 俺はユリを特訓した、そうしているうちにだんだん日が落ちてきて、あっという間にナイターの時間になった。

ジュン:さて!次くらいで最後にするか!

レン:そうだな、もう疲れたしな。

ジュン:お前は何回くらいコブコースを滑ったんだ?

レン:う~ん・・・大体15回以上は滑ったな・・・。

ジュン:お前!コブコース大好きか!?

 そんな感じでリフトに乗りながら話しているうちに頂上に着いた。そして俺達は、とても感動的な光景を目にした・・・。

ジュン:うわ~お!

レン:滑るのに集中しててきずかなかった・・・。

サトコ:ウチもや・・・。

ユリ:私も・・・。

 それは隣町の夜景だった・・・このスキー場の頂上からの夜景は隠れた絶景スポットである。冬場だけ限定の隣町の夜景は、ちょっとロマンチックな景色が広がっている。

ジュン:さてと!明日はそれぞれの休日を過ごしてくれ!明後日からはまた練習が始まるぞ!

レン:「ONステ」に。

サトコ:サマーライブ。

ユリ:目指せ優勝ね!

ジュン:よし!今年もARJはどんどん進化していくぞ!!!

ジュン&レン&サトコ&ユリ:おーーー!!!

 こうして冬休み3連続イベントは終わりを告げて、俺達の練習は続いて行った。なんだかんだであっという間に冬休みは終わった。こういう長期休暇の時は決まってあっという間に終わってしまう感じがするが、よくあることだ・・・。そして学校が始まった初日の次の日は・・・無性に休みたくなるのはなぜだろうか・・・。


ToBeContinued

 第9話、最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。今回行ったスキー場は町はずれにあり、ほとんど隣町にあるようなところです。あまり大きなスキー場ではありませんが、隠しコースがあったりとなかなか楽しいスキー場です!夜景もすごくきれいなので北海道の人は特に、1回は来てほしい所です!

次回予告

 冬休みも終わり、1年生も終わりの時期になった・・・外はまだ少し冬を感じさせるが、でも少しずつ春を感じさせられる景色になった。新たなる期待を胸に2年生へとなるジュン達!次回1年生編最終回!episode10-新たなる季節-お楽しみに!!!

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