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プチトリ!!(仮題)  作者: 谷口 ユウキ
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リメイクしました第一章 第五話「ほう地雷原とな」

前回のあらすじ


知り合いの知り合いはもう他人

 『勇者。つまりセクハさんを知っている』そんなファブロフ爺さんの衝撃発言は考えてみれば十分にありえる話だった。

 ここはゲーム設定がそのまま生きる異世界なのだ。この爺さんと同じ様に不自然なくらい長生きしている人がいてもおかしくはない。この爺さんと同じドワーフはもちろん他にも人間と違って長寿な種族はいるだろう。

 セクハさんの来た100年前も人間にとっては親父、祖父母の代の昔話だがファブロフ爺さんみたいな人達にはちょっと昔の体験談。街の広場であんなに自己主張されているのだ。簡単に忘れられなくても全くおかしくはない。

「しっかしセクハさんの知り合いか」

 話が分かる人ならいいんだけどな。

「ほう、やはりお前さんもあの化物を知っとるのか。まあ黒髪黒目でそのジョブレベルなんじゃ。どうせお主も異世界人なんじゃろう?」

 「ま、そういう事になりますね」

まさか初日でばれるとは思わなかったけど。

 

 しかしこの爺さん。今オレを見て『そのジョブレベル』って言ったよな。

「所でファブロフさんはオレのジョブレベルが分かるんですか? オレも[鑑定士]持ってるけど、スキルでは相手のジョブ名しか分からないんじゃ……」

 裏技的なのがあるならぜひ教えて欲しい。

「ふむ、懐かしい質問じゃのう。あの変態にも昔同じ事を聞かれたわい」

「なるほど」

 あはり扱いは変態だったのか。

「今その相槌は不自然な気が……まあええわい。タネは簡単なことじゃ、お主の言う通り[鑑定士]は普通ジョブレベルを見ることはできん。じゃが鑑定するモノのレベルが自分の[鑑定士]のレベルより高かった場合[????]として出るのじゃ。ソレを元にお主のジョブがどれも高レベルだと知ったわけじゃよ」

「へー」

 ということはオレが何のジョブを持っているのかまではバレていないわけか。

「ちなみにファブロフさんって[鑑定士]のレベルは?」

「ふむ……そうじゃのう」

 ファブロフ爺さんは、まだオレに対する警戒心を解ききっていないらしい。自分の手の内を見せることに戸惑うように言葉に迷う。

 そんな時、それまで沈黙を保っていたマーサさんが堪え切れなくなったのか口を挟みだした。

「テツ、あんたさっきからこの髭爺にファブロフさんなんて丁寧な呼び方は似合わないからやめときな。こんな面倒なドワーフは『爺さん』呼びで十分だよ」

「マーサ、一応わしはお主の6倍近く生きとるんじゃぞ。話の腰を折るだけならまだしも、最後のはないじゃろう。おしめを替えてもらった恩を忘れたとは言わせんぞい」

「やだね爺さん。その齢の出来事なんて覚えてるわけないでしょう。ていうかさりげなく人の年齢を特定するヒントをバラ撒いてんじゃないよ。納品止められたのかい」

「テツ、わしの[鑑定士]のレベルは81じゃ」

 おお、この爺さん今のやり取りを無かったことにした。しかも申告したレベルが結構高い。

 マーサさんは[仕立て屋]72で国のトップクラスって言ってたから80越えって言ったらこの世界じゃかなりの実力者はずだ。

「ファブロフ爺さんって意外とすごいんですね」

「ふん、伊達に200年以上生きとらんわい」

「あ、すげえ納得」

 年の功って事ね。


「しかし肝が冷えたわい。懐かしい字を見せられたと思ったら、お主のような化物が現れたんじゃからな」

 それはマーサさんに何かの納品を止められかけたからだろう。と思うのはオレだけだろうか。

「爺さん、いくら異世界人だからってこんな子を化物呼ばわりなんて可哀想じゃないかい」

 しかしマーサさんもさっきのやり取りはなかったことにしたらしい。おしめ云々言われた後に年齢にまで触れられかけたのだから当たり前といえば当たり前なのか?

 とりあえずファブロフ爺さんはマーサさん相手に強く言いづらいのか、若干勢いを落としながら話していた。

「ふん、このわからず屋の縫い物屋め。お前は鑑定ができんからそんな事を言えるんじゃ。この坊主の持っとる8つのジョブは全部わしの[鑑定士]よりレベルが上なんじゃぞ」

「……え?」

 マーサさんの顔が青くなる。もしかしてこの爺さん、言い訳をするような流れでサラッと地雷を踏んでいったのか?

「お前さんこの坊主が[仕立て屋]のジョブを持っとるとか言っとったな。もしそれが本当ならお前さんはこの坊主よりも格下という事じゃ!」

 しかも追い打ちまで掛けやがった。

「アタシが格下……」

 あ、これちょっとマズイ気がする。マーサさんのプライドの折れる音が聞こえた気がした。

 その証拠にチラリととこちらを見るマーサさんの顔は、修次が引きこもり始めた初日にセロハンテープで机に張られた修次の書置きを見た担任と同じような事になっている。

 『目の前の状況が、こんなヤツがリアルにいる事が信じられない。というか信じたくない』と言いたげな表情。

 そしてそのまましばらく固まっていたマーサさんはやがて座っていた椅子にゆっくりと沈んでいった。

「ちょ、爺さん。これどうすんだよ」

「そんなもん決まっとる。ノータッチじゃ」

「それでも247歳かこの髭モジャ」

 年の功はどうした。

「せめてフォローぐらいしてやれよ」

「ふう、全く。仕方がないのー」

 しかしせかしたかいあって動く気になってくれたらしい。ファブロフ爺さんはやれやれと首を振りポンッとマーサさんの肩を叩くと。やさしい表情でニッコリと笑う。

 うん。これが大人の対応ってもんだよな。

 そして突然あらぬ方向を向いた爺さんは内緒話をするかのように、ポツリと呟いた。

「この未熟者めっ」

「さ、ささやき戦術っ」

 このクソジジイ。落ち込んでる人のそばで、言ってはいけない一言を躊躇なく言い切りやがった。

 年の功も大人も無い。完全に悪ガキの対応である。


「あたしよりも格上……」

 マーサさんの顔からとうとう感情が消え失せる。

 正直怖い。ついさっきまは表情豊かだったのに今はもう能面。しかも相変わらずこっちをチラチラと見てくるとか何この簡易ホラー。

「と、とりあえず生気の抜けた顔で人を見るのは止めましょう」

 そう声を掛けるが反応は無い。

 そしてこの最悪のタイミングで再びファブロフ爺さんの励まし(?)が入った。

「ププッ、情けないのう」

 止めだ! この爺さん止め刺しに行きやがった!!

 オレはマーサさんの前では言えない文句を飲み込んで、ファブロフ爺さんに恨みがましい視線を送る。


 そしてそこからが素早かった。


 なんとマーサさんが一瞬でオレの胸ぐらを掴みグイッとテーブル越しに引き寄せようとしたのだ。

「胸ぐらつかむとか不良か!? って聞いてないし」

 全然楽しそうじゃないのに顔だけが笑っている。

 首が締まっていて息苦しい。こうなったら力ずくで引きはがすか? 今のオレならそのくらい簡単なはずだ。……いや、今は壊れていても相手は子持ちの社会人。手荒な真似をして仕事や家庭に影響が出てはシャレにならん。ここは第三者に割り込んでもらうのがベストだろう。

「助けて、ファブロフ爺さーん」

 もはやヒーロアニメさながらの見せ場シーンである。しかし当のヒーロー役であるはずの爺さんは、自分の耳の横に手を当てるだけで助けには来ない。

 アレか。『わしも歳でのう、耳が遠くてよく聞こえんわい』とか言いたいのか?

「そういえばそろそろ食堂が開店する頃合いかのう。厨房の方が騒がしいわい」

「いい耳してる!」

 もう200歳越えの爺さんとは思えない。

「って、そこは助けを呼ぶ声に耳を向けろよ!」

 いや、そもそもこの爺に助けを求めたオレがバカだった。

 

 しかしどうしよう。このままじゃ殴られかねんわけだが、こんなアホな理由で暴力に走るというのも人としてどうかと思う。

 だがオレは、ここでふと自分が引き寄せられてからマーサさんの動きが止まったままだという事に気が付いた。

 正気にもどったのだろうか? 

「マーサさーん、落ち着きましたかー?」

「……ぱり」

「え?」

「やっぱりこの服、さっきうちの店で買った布で作られてる」

「お、おお。さすが[仕立て屋]」

 こんな時でも自分のトコの商品だって分かるのか。

「えーと、確かに露店で買った布で作ったモノですよ」

 もしかしてオレの胸ぐらを掴んだのは服を見るためだったとか?

 そう思ったオレが正直に答えると、やっと掴まれていた状態から解放してもら事ができた。

 どうやら機嫌を直してくれたらしい。

 だがマーサさんのテンションは相変わらず、いやさっきよりも低い様に見える。

「買ってからまだ数時間だってのにこの短時間で1から作って、それでいてこんなに丁寧な仕上がり。アタシよりも[仕立て屋]のLvが上ってのはやっぱり本当なのかい……ハア」

「ちょ、マーサさん?」

やっと手を放したと思ったら一気に凹んだ! 何この理不尽な罪悪感。オレか、オレが悪いのか?


「ぶわっはっはっはっ」

「「うっせえ、笑うな爺」」

 この根暗ドワーフめ、人の不幸がそんなに楽しいのか。

「クックック、まあちょっと笑うくらいいいじゃろうが。ちなみにお主の[鑑定士]と[仕立て屋]のレベルはいくつなんじゃ? せっかくなんじゃ、ちょっと言ってみい」

「んー、どっちも99だけど」

 そしてマーサさんは再び固まった。

「ほう、やっぱりそうじゃったか」

 逆にファブロフ爺さんは冷静そのもの。

 セクハさんの知り合いと言っていたから、多分あの人のジョブ数とレベルも教えてもらっていたのだろう。

 あの人の方がオレより数倍はチートだったはずなのだ。オレの話で受けるショックがそこまでじゃないとしても不思議じゃない。

「まあぶっちゃけて言うと8つのジョブ全部がLv99なんだけどね」

「むう、セクハと同類じゃな。まあ奴のジョブ数のが3倍近くあったがのう」

 やはりセクハさんから話を聞いていたらしく、ファブロフ爺さんは昔を懐かしむかのように頷いている。

 ちなみにマーサさんは厨房に酒もらいに去って行った。

「に、27レベル差だなんて」

 と黒いオーラ出しながらぶつぶつ言ってたが見なかったことにしよう。

「ごめんな、厨房の人」

 闇属性のモンスターがそっちに行ったよ。


 さて凹み騒動もひと段落した所で、再びファブロフ爺さんへの質問を再開することにするか。


「そういえばさっき字の事で証拠がどうこうって言ってましたけど、この世界にああいう文字が無いのって本当なんですか?」

「ああ、そうじゃよ。この世界の人が操る言語は基本神々によって統一されとるからの。まあもちろん例外もあるが、今回はワシがその字を知っておったしな」

「この世界には無いであろう漢字を?」

「うむ。実は一時期異世界の言語に興味が湧いてセクハの奴に教えてもらったっことがあったんじゃよ」

「あ、そういう事」

「わしはドワーフとして[鍛冶屋]をやっとるんでのう。せっかくじゃからと鍛冶に使う鉱石の名前も文字として教えてもらったんじゃよ」

「そっか、鉄平の鉄の字に見覚えがあったのか」

 偶然ってすごいな。そりゃあバレるは。

「そういう事じゃ。ほれ、この紙にお主の名前と同じ文字が書いてあるじゃろう」

 そう言って爺さんの取り出した紙には鉄を含めた銅や亜鉛など様々な鉱石の名前が書かれていた。思い出の品なのだろうか、古い紙の様だがずいぶん状態が良い。

 セクハさんの事を話すファブロフ爺さんは楽しそうだった。


「所でテツよ。ワシはお主に1つ聞いておかなければならんことがある」

「ああ、セクハさんなら元の世界で元気にやってるよ」

 主にオンラインゲームを。

「いや、それも聞きたかったことじゃが、今からお主に聞く質問はそれじゃないわい」

「え、そうなの? まあ答えられる事なら答えるけど」

「うむ、すまんの」

でも他に質問されそうな事ってあったのだろうか? 爺さんの顔は真剣そのものだ。


「最後の確認じゃがお主は異世界人で間違いないんじゃよな」

 おかしな質問をする。

 『自分で言い当てておいて今更何言ってんだ?』と返したくなる質問だ。

「間違いなく異世界人だと断言できるよ」

「ならば答えてくれ。お主は一体どこの誰に召喚されたんじゃ?」

「は?」

 召……喚?

「えっと、どういう事?」

「ふむ、その反応は別口っぽいの。偶然じゃとしたら運がない」

「いや、何の話だよ」

「うむ、おぬしは知らんかもしれんがセクハのヤツは昔ある国が異世界からの召喚によって呼び出した『召喚勇者』というやつだったんじゃよ」

「はあ」

「でもお主はちがうんじゃろう?」

「そうですけど、なんで?」

「うむ、実は異世界人を呼び出す召喚術は発動条件が厳しくてのう。地理や時期が重要なファクターとなる。本来ならこの何十年かは主の様な異世界人を呼び出せるはずが無いんじゃよ」

 つまりいるはずのない人間が何故ココにいると言いたいわけか。

「異世界人の実力は高い。セクハほどではないが、ワシから見ればお主も相当な化け物じゃ。じゃからこそお主のような者が一国に集中することは各国のパワーバランスを崩すことになりかねん」

「ああ、最初に会ったとき顔色が悪かったのはそれが理由か」

もし一国がバンバンと異世界人を召喚して兵士にしていたら間違いなく世界は荒れる。

状況によっては戦争になりかねないもんな。

「安心していいよ爺さん。オレがこっちに来たのは元の世界で起きた事故のせい。今日の午前中に妙なトラブルに巻き込まれてさ、気がついたらこの世界に来てたんだ」

 少なくとも召喚された可能性はほぼ無いと言って良いだろう。

「ほう、そうじゃったのか。しかしそうなると厄介じゃのう」

「え、国が関わってないなら安心って話じゃないの?」

「それは確かにそうなんじゃがな。一応聞くけどお主、元の世界に帰りたかったりするか?」

「そりゃまあ家族とか友達とかいるし、帰りたいよ」

 当然の心理だ。

「ふむ、そうか。あー、言いにくいんじゃがな。実はセクハが帰る時に各国の王たちが世界中の召喚陣をぶち壊してのう。お主が帰ろうにも使える召喚陣が無いんじゃよ」

「え゛?」

「お主が召喚されたのならばその召喚方法を利用して送り返せると思ったのじゃが、そっちの世界の事故が原因という事ではわしには手の打ちようが無い」

「えー?」

「まあ人材と材料さえあれば陣自体は作れんこともないんじゃが、次に発動条件がそろうのは130年後じゃな」

 き、帰還方法消滅のお知らせ。

「オワタ」

 マジで……オワタ。


「ハァー」

 タメ息が止まらない。

 まさかとは思っていたがホントに帰れないとは。こうして現実をたたきつけられると予想以上にショックが大きい。

 せめて家族にぐらい別れのあいさつがしたかった。修次のヤツがオレの失踪についてうまく言っといてくれるといいんだけど。

「キツイ、な」

 オレって自分で思ってるよりメンタル弱かったんだな。精神的にかなりきている。

 この話に関してはすぐに切り替えるのは無理そうだ。

 受験の為に買った参考書も、息抜きの為に買ったゲーム機もろくに使わないままコッチに来てしまった。こんな事なら参考書買わないでもっと遊んどくんだったと悲しくなる。

 そうなると学校行ったことも悔やまれるな。一体なんの為に早起きして、催眠術みたいな授業を聞いてたんだろう。異世界来たら大半は使わないじゃん。まあ社会に出ても7、8割くらいは使わなそうだけど、

「……そう思うとなんか腹立ってきたな」

 この分なら意外とすぐに切り替えられるかもしれないな。笑えないけど。

「ま、まあコレも何かの縁じゃ。困ったことがあったら相談に乗るぞい」

 オレの落胆っぷりを見たファブロス爺さんは励ましモードに入ったらしい。声がずいぶんと優しい。

 しかし相談に乗るとは言っても力なるとは言って無い所が厄介だな。さっきのささやき戦術を見るにこの爺は傷口に塩を塗りこんで笑うタイプだ。性格が性格な以上『相談に乗るぞい』と言ったさっきの言葉も、本当に相談に乗っただけで話が終わる可能性が高い。

 いっそかまを掛けてみるか。

「ファブロフ爺さん、オレこの世界で暮らすための家が欲しいんだけど」

「すまんの若人よ。おじいちゃんは無力なドワーフなんじゃ」

「これだよ」

 ある意味予想通り。なので次は実現可能なギリギリを攻めてみる事にしよう。狙いは財布。爺さん相手ならゴリ押しで小遣いぐらいは取れそうだ。

「お、おおそうじゃ! テツ、お主にもう1個聞きたい事があったんじゃ」

 だが旗色が悪いのを察したのか、オレが次の頼みごとをする前に爺さんは話題の変更に走ってしまう。

 勘がいい。コレが247歳の年の功か。

「セクハのヤツが立ておった広場の勇者像を鑑定したら[????]と出るんじゃがお主は何か知らんのか?」

「あー、それ聞いちゃうかー」

 厨房に行ったまま帰らないマーサさんの時も、帰還話の時も思ったが、どうやらこの爺さんには何かと地雷を踏み抜く性質か何かがあるらしい。それも地雷そのもののありかは何となく分かるみたいだが、自分にダメージを与えるモノが混ざってる事には気づけないタイプのだ。

 そしてオレの勇者像に関する説明を聞いたファブロフ爺さんも『今の平和って危うい均衡の上に成り立っとったんじゃな……』とか言いながらダークゾーンへと突入するのだった。


「それにしても帰還不能かー」

 一応今のオレはハーフエルフみたいだから待てないことはないかもだけどそれでも長すぎるよなあ。他に方法を探してみるか。

「……ハァ」

 タメ息が止まらない。こうなったら気分転換を兼ねて未成年だけどお酒に挑戦してみようかな。

「おーい、店員のお嬢ちゃん。このお店にある一番強いお酒を樽でたのむわい!」

 悩む俺の横ではファブロフ爺さんの無謀とも思える挑戦が始まる。

 その後食堂に居座る事数時間。結局オレ達3人の夕食は少しの料理と大量のヤケ酒になったのだった。


とりあえず翌朝二日酔いでマーライオンみたくなったのは秘密の方向で行こう。



ども、谷口ユウキです(-_-)/


会話パートが終了。

次回はより快適な環境を求め、主人公がしょうもない決意をします。


〈分からない人の為の説明コーナー〉

「マーライオン」

西洋風の噴水とかにあるライオン版しょんべん小僧。

口から延々と垂れ流してる。

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