表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
居眠り卿と純白の花嫁  作者: 中里勇史
ラフェルス副伯領へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/76

疑問

 「どう思う? アデン」

 「サテルフィス卿の態度は不可解ですね。ラフェルスへの執着が常軌を逸しています」


 結局、ウィンは市庁舎の一室を使うことにして、運び込んだ寝台に寝転んでいる。

 「トルトエン副伯領よりも経済力が小さいラフェルスになぜこだわるのか……」

 「本領に対する貴族の思い入れは並々ならぬものがあると聞きますが」

 この時期にやって来た理由は想像できる。本領復帰の運動はこれまでも行っていたのだろう。帝国直轄領のままであれば、ほとぼりが冷めれば恩赦を得る望みもある。しかし、ラフェルスにウィンが封ぜられてしまった。ウィンがこの地に根付いてしまえば本領復帰の望みは絶たれたも同然だ。その前に交渉をまとめたいと焦ったのだろう。

 「ウィン様らしくない、とも思いますがね。いつものウィン様なら『そんなに欲しいんならいいよ』と言いそうなのに」

 「トルトエンはカーリルン公領から遠過ぎる」

 「それだけとは思えませんが」

 またアデンに痛い所を衝かれた。だが、ウィンもその理由をうまく言語化しかねている。

 「あの調子じゃ諦めてないよなぁ」

 「また来るかもしれませんね」


 「その件じゃが、もう少し調べた方がよいのではないか?」というアルリフィーアの言葉がよみがえってきた。

 7年前の事件と5年前の刺殺事件。これらが関係しているのだろうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ