10話
「レオン様、起きてください」
「うーん、後五分…」
「今日はレオン様の適性属性が分かる日ですよ」
「そうだった!!」
昨日、あれほど興奮していたというのに、当日に忘れるとは…
子供に生まれ変わって、そういった機能が曖昧になっているような気がする。
「さあ、早く起きて顔を洗いましょう」
顔を洗っている間に、どうやって適性属性を判断するのか話を聞く。
「そういえば、どうやって適性属性を判断するの?」
「レオン様、この前の説明を聞いていなかったんですね…」
説明?…そういえばあったような、なかったような…
「はあ、もう一度説明しますね、適性属性を知るためには、神の加護を受けた司祭様が、神聖魔法を用いて判断するんですよ」
神聖魔法は、神に加護を受けた者しか使うことのできない特殊な魔法だ。
俺も一応神の加護はあるのだが、異世界の神の加護なのでそういった能力はない。
「昼頃に司祭様がいらっしゃるので、それまで儀礼用の服に着替えましょうか」
「え…儀礼用の服…」
「なんでそんなに嫌そうな顔になるんですか?」
そりゃあんな装飾の沢山ついた服着る方が恥ずかしくなる。
「普段の服じゃダメ?」
「ダメです」
「どうしても?」
「どうしてもです」
はあ、できればあの服は着たくなかった。
一年前ソーヤとクラが領内の服屋で作らせた儀礼用の服は、これでもかと言うくらい装飾がしてあり、色も黄緑と明るい色で正直着る方としては、かなり恥ずかしい。
「大丈夫ですよレオン様、レオン様ならどのような服を着ても似合います」
「ああ…そうだね…」
こうなったら腹を括るしかないようだ…
せめてもう少し色が暗かったらなぁ
「ハァ…」
「ほ、ほらレオン様、そろそろ朝食を食べに行きましょう」
こうして食堂に向かうと、皆して俺がなに属性か話している。
そして入った俺に気づいたグレンが話しかけてきた。
「やあレオン、よく眠れたかい?それとも緊張して眠れなかったかい?まあすぐ終わるからあんまり緊張しなくてもいいよ」
「そうよレオン、一瞬で終わっちゃうんだから」
「はい、父様、母様」
そんなに早く終わるのか、もっと時間をかけるのかと思っていた。
まあ早い方がその分、魔法の練習をできるからいいのだが。
「ねえ父様、母様」
「なんだいレオン」
「適性属性の判断が終わったらタイバーンの所に行ってもいい?」
「タイバーンの所にかい?」
「適性属性の魔法の練習をしたいんだ、行ってもいいでしょ」
「わかった、でも暗くなる前に帰るんだよ」
「はーい」
「ふふ、それじゃあ早く朝食を食べちゃいましょ」
「ああ、そうだね」
朝食を食べ終った後は、ソーヤにつれて行かれ儀礼用の服に着替えさせられた。
最後まで抵抗したのだが結局無駄な抵抗に終った。
「レオン様、お似合いですよ」
「ありがとうソーヤ…」
儀礼用の服に着替え終わっても、司祭が来るのは昼頃なので、まだちょっと時間がある。
こういう時は書斎にいって時間を潰すとしよう。
タイバーンにあってから書斎に来るのは久しぶりだ。
なんたってタイバーンに聞けば教えてくれるのだから、本を読む必要が無かった。
タイバーンに色々教わり今のステータスは
名前:レオン・ウェスコット
レベル:11
種族:人間
HP:76/76 MP:82/82
職業:下級貴族
先天性スキル
???
剣術レベル6
鑑定眼レベル99
後天性スキル
薬師レベル2
加護
異世界の神の加護
となっている。
タイバーンと一緒に魔法の練習をしていたら、自然とレベルが上がっていた。
あれからもう一年半がたったとしみじみ思う瞬間だ。
いつかレベル100になってみたいものだ。
そういえばタイバーンには鑑定眼を使った事がなかったな、あれだけ強いんだレベルも相当高いだろう。
そんなことを考えていたら
「レオン様、司祭様がいらっしゃいましたよ」
という声が聞こえてきた。
いよいよ俺の運命の瞬間だ。
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