12話:堕天使の理由
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『いい、ベルよく聞きなさい。私達は双子なのよ!』
ルシェは腕を組、自信満々に残念な胸を張って、口の周りにトマトソースベットリとつけたまま語り始めた……
「うん、初めから知ってた。言われなくても、見れば分かるから……」
『だ・か・ら…よく似た双子なのよ』
『すみません。ベルウッドさん通訳しますと『二卵性なら良かったの、でも私達は一卵性の双子なのよ』っ言ってます』
「えっ?だ・か・らにそんな意味あったけえ??要するにまとめると、2つ以上の卵子にに別々に受精して、顔・性格・性別・DNA、が違う別々の兄妹が二卵性で、1つの受精卵が2つ以上に分裂して、顔・性格・性別・DNA 、がほぼ同じなのが一卵性ってことで合ってる?」(世界に、二卵性の6つ子はいるが、1つの受精卵が6個に分裂する一卵性だけの6つ子は現実では、もの凄い低い確率で今のところ存在してないらしい)
『DNA?ってのはよく分からないのですが、ベルウッドさん凄いです。よく分かりましたね』
「昔、高校時代の友達に一卵性の双子が居たから何となく覚えてた。フェルさん、それがどう関係があるの?」
『………ベル、普通の天使はね、2枚の翼で基本6属性が使えるのが当たり前なのよ。でも私とフェルは、天からの使者の筈なのに二人で一緒に力を合わせないと天も飛べない、そんな足手まといは天界に必要ないの。元から翼のない人間には分からないでしょうけど!』
『天界では一卵性の双子は呪われた子として、嫌われ15歳の成人の誕生日に白い、翼を黒い堕天使の翼にされて天界を追放されるの。堕天使の翼ではどれだけ飛んでも天界には戻れないのです。元々1つだった受精卵が分裂したせいで……私がお姉ちゃんの翼と属性を半分、奪ったの悪いのは全部、私なの。』
『フェルが悪いんじゃないよ!悪いのは全て天界』
ピザを食べる手を止め、ルシェは握り拳を握りしめ怒りをあらわにし、フェルは肩を震わせ今にも泣き崩れそうだ……我ながら知らなかったとは言え、デリカシーのないことを聞いてしまった。
羽ばたく事を知らない俺ができもしないのに、下手に同情すれば余計に傷つけしまうだろ今、童貞の俺ができる最終手段は……
【空間支配の腕輪】(スキル全ては自分自身を中心にしか使えない)のおかげで【全てを学ぶ者】を50㍍範囲内に使い全てを識別して【アイテムコレクター】を使い数種類のアイテムを集め【錬 金】の『分解』を使って果物から糖分のみを【砂糖】に『変換』して取り出した。この異世界には野生の鶏や乳牛がいるので【卵】【牛乳】【バニラビーンズ】も問題なく回収し、その材料から作った、プリンを【四次元収納】から取り出した。
『なにそれ………?』
『何ですかそれは?』
「いいから食べて見ろ」
『『なにこれ~~スッゴク甘い~~』』
(えっ?甘味がほとんどない世界で、甘いもので釣るのは反則だと?誰が決めた?卑怯は誉め言葉ですが何か?)
『ベルあんた……ホント最低……』
『デリカシー無さすぎです』
「えっ、なんで……?」
『『ベル(ベルウッドさん)のバカ!何でピザの途中に甘いもの出す(んですか)のよ!』』
「怒るとこ、そこかよ!」
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大豆を【腐らす者】で【味噌】と【醤油】を製作中。【鰹】に【乾かす者】を使って【鰹節】を製作中です。