2章 完全無料でWebサービスを始めるには
この情報は2026年7月の開発時点でのものです。
最新の情報を確認した上で参考としてください。
1章でAI駆動開発を行うことが出来るようになったので、次は開発環境を整える段階です。
開発に必要になるのは、主に以下のようなものです。
・GitHub(無料あり、アカウント登録)
プログラムのコードや変更履歴をインターネット上で保存できるプラットフォームです。
開発を行ううえで、「改修をしていたら元の機能が壊れてしまった、昨日の状態に戻したい」ということがときどきあります。GitHubを利用していれば変更履歴が保存できるので、適切に復元を行うことが出来ます。
開発に必要となる様々なサービスは、「GitHubアカウントでサインイン」することで、GitHub上のプログラムと紐づけることが出来ます。よほど変則的でなければ利用することになると思います。
無料には制限がありますが、個人開発ではほとんど気にならないです。
・コードエディタ
プログラムのコードを編集するためのエディターです。
極論、テキストエディタで直接編集すればプログラムは作れますが、エラーを自動的に見つけてくれたり、リネームをしてくれる(関数の名前を変えると、その関数を呼び出している箇所全てを変更する必要がありますが、コードエディタは自動でやってくれます)など、必須レベルの便利な機能がたくさんあります。使わない理由は基本的にないでしょう。
・データベース
「ユーザー登録をする」形式のWebサービスでは、ユーザー情報を保管するためのデータベースが必要になります。無料で利用できるものもありますが、容量の上限が低い、プロジェクトURLが変えられない(何でもないように見えて、実は結構影響がある)などの制限があります。テキストデータだけならそれほど容量を使うことは無いと思いますが、画像や動画を利用しようと考える場合は注意が必要です。
・デプロイサービス
作ったプログラムをインターネット上に公開するために必要なサービスです。無料でWebサービスを始める場合、ここの制限が一番ネックになりやすいです。どのサービスを選ぶかは慎重に決めた方が良いと思います。
・独自ドメイン(有料)
もしも、自分のWebページのURLをカスタマイズしたいと考えるなら、有料のドメインを取得する必要があります。完全無料でサービスを始める場合、デプロイサービス側が提供する無料ドメインを利用することになります。
つまり、「完全無料でWebサービスを作るなら、公開後にデプロイサービスを変更することは出来ない(URLが変わってしまうため)」ということです。何度も言いますが、デプロイサービスは慎重に選びましょう。
また、プログラムを書く上で導入することになるのが、「フレームワーク」と「プログラミング言語」です。フレームワークとは、プログラムを効率よく作るための「共通の土台」のようなものです。これを利用しない場合、土台から自分で作る必要があるので時間と労力がかかります。そして、フレームワークは対応するプログラミング言語が必要になります。この2つはセットと考えると良いと思います。
コードエディタ、データベース、デプロイサービス、フレームワーク(言語)は開発者が自由に選択することが出来ます。私は完全初心者だったので、ChatGPTに「全部無料で使えるもので開発したい」と要求し、次のような構成になりました。この辺りは好みの問題もあるので、絶対これ! というものでもないですが、一応参考になれば。
コードエディタ:Visual Studio Code
データベース:Supabase
デプロイサービス:Vercel
フレームワーク(言語):Next.js(TypeScript)
特にデータベースとデプロイサービスについては、無料枠の制限がサービスによって違うので、自分の作りたいものに合わせるのが良いと思います。
Supabaseは無料枠でも認証5万人、DBは500MBと、テキストデータのみならかなり余裕があります。ただし、「1週間アクセスがないとプロジェクトが停止する」点には注意が必要です。
デプロイサービスは検討の結果、VercelにするかNetlifyにするかで悩みました。決定的な違いは、Vercelの無料枠があらゆる収益化を禁止しているのに対し、Netlifyは収益化OKという点です。完全無料で広告収入などを得たい場合はNetlifyになるでしょう。
私も最初はNetlifyにする予定だったのですが、無料枠の制限が意外と厳しく、無料枠内で広告を載せたとしても数百円程度にしかならないという試算が出たため、「だったら最初から有料プランまで見据えて、最終的なコストが抑えられる方にしよう」と考えました。色々とテストした結果、私のWebサービスはVercelの無料枠と相性が良かったのでVercelを選んだ、という流れです。
1章、2章でAI駆動開発に必要な環境は整ったと思います。あとはAIに聞きながら、開発を進めて行けばWebサービスを作ることが出来ます。
開発の進め方はサービス内容によって違うと思うので、あとは「デプロイサービスの無料枠を無駄にしないための節約方法」について、次回まとめる予定です。
・結論
GitHub、Visual Studio Code、Supabase、Vercel、Next.js(TypeScript)などがあれば、完全無料でWebサービスを開発・公開することが出来る。




