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批判する、という事  作者: キュウコ
4/4

批判される事

この4話は主になろう作家の方へ向けて書かれていますが、読む専門の方も是非参考にして頂ければと思います。

前3話(実質2話?)では批判するという事について少し掘り下げて、実際の生活でどの様な注意が必要かという事を考えてきました。


今回はおまけの様な感じで「自分が批判された時」について書きたいと思います。



前回までで書いたように、批判されれば人は多少の差はあれど傷付くものです。勿論、傷付くこと無く素直に聞き入れられれば、それが良いのですが、そうもいかない時もありますよね。


正直、批判される側の人の受け取り方というのは本当に人によって違うので、勿論当てはまらない事もあるでしょうし、そんな風に考えられない!、という事もあるかも知れません。それはご容赦頂きたいと思います。


しかし、共通して言えることは批判する時の注意点でもあった「良いところ探し」です。ここで言う良いところ探しとはつまり、「相手が言いたいことは何かを探す」事です。




例えばなろうにおいて、あなたの書いた小説に


「この文章はとても分かりにくい。擬音語が多過ぎるからもう少し擬音語を減らして情景描写の仕方を勉強するべき」


という批判が来たとします。

こういう文が実際に来ると、人によっては、本当に凹んでしまうかも知れません。そんな事ないよ、普通だよ、と思う方はそういう人もいるんだ、という位の認識で読んで下さい。

この文、辛辣ともとれるかも知れませんが親切な事に、何処が悪いのか、どうしたら良いのかまで書いてくれていますね。これは多少口は悪いですが立派な批判になります。是非、凹みそうな人は、この人は「文章の否定」がしたいのではなく「より良くなって欲しい」と思っている事を読み取って頂きたいです。



しかし、何度も言うように批判と誹謗中傷がごちゃ混ぜになっている人がいます。


相手が言っていることはしっかり理屈や根拠に基づいているか、それを見極める事が出来るようになりましょう。


仮にあなたの書いた小説に

「つまらない」とか「低レベル」とかそんな感想が書かれたとしても、「この人は自分の意見すらまともに書けないのだから気にすることないな」くらい思って良いです。


ただ、もし具体的に批判してくれる人がいたら、その人は作者の成長を願う大切な読者です。少し傷付きそうになっても冷静に、書いてくれたアドバイスを理解するよう努力しましょう。


そうすれば誹謗中傷に惑わされず、批判には向き合って成長出来る事になります。



なろうに於いては、読者と作者は対等な立場です。

もしプロならば、お金を取っている以上責任が生じ、つまらなかったりおかしな点があると非難轟々になっても仕方ありません。

しかし「小説家になろう」という場所はそうであるべきではありません。書き手も読み手も素人です。

そんな中で比べて多少優れていようと劣っていようとドングリの背比べでしかありません。

だからこそ、書き手は書きたい事を書き、読み手はそれを読んで楽しみ、時には書き手に批判という形でアドバイスを送り互いに成長する。


これこそ「小説家になろう」というサイトのあるべき姿の1つでは無いでしょうか。



ここで少し余談にはなりますが「プロの責任」と「なろう作家等の素人の責任」の違いについて明記しなくてはなりません。

上に書いた文章ではネットで配信している様な素人作家には責任が無いような気がしてしまうかもしれませんが、そうではありません。共に情報や考えを発信している以上、言ったこと、書いた事に責任は生じます。ただ、なろう等においては金銭などの対価を支払わない点において大きく異なります。お金を払わせているのに「この本は練習として書いたので本来のクオリティじゃありません。」なんて事は許されません。(敢えてそういった物を題材にしていれば別ですが)

買わせる以上プロとして、出来る限り最高のクオリティを追い求め無ければ素人と何ら変わらなくなってしまいます。

しかしなろう等ではそういった事は必ずしも実行しなければならない物ではありません。商業的責任は生じないからです。

細かく書き出せばキリが無いのでここまでに致しますが、そういった責任の性質の違いがある事だけを認識して頂ければと思います。



さて、話を戻しましてまとめると


批判する時もされる時も大切なのは結局、相手の事を考える事。これに尽きます。


そして重ね重ねになりますが、これはなろうに限った事ではありません。日常生活にも繋がる事が大いにあると思います。


ほんの少しでも、読者様の参考になれたなら幸いです。

今回を持ちまして「批判する、という事」完結となります。最後まで読んでいただきありがとうございました。


ご意見・ご感想お待ちしております。

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