求 この魔王様を消す方法
この物語はフィクションです。実在のものとは一切関係ありません。
[登場人物]
アステラ=ホーラス→本作品の主人公で魔王。2本の立派な角が生えている。見た目は20代後半に見えるが実際は920歳。ピンク色の髪をしている。黙っていれば美人。昔読んだ本がキッカケで勇者に殺されたがっている。かなりのドM。
アンナ=ステートス→魔王の側近。アステラと同じく角が2本生えている。アステラと同じく見た目は20代後半に見えるが実際は875歳。髪は青色。美人で性格も(アステラに比べたら)良いので部下達からは人気。ド変態のアステラにドン引きしており常に振り回されている。
[設定]
魔族→見た目はほぼ人間と一緒。人間より魔法(無から火やレーザーを出したりできる不思議な力)の技術が発展している。寿命が超長い。
時は魔人暦7800年。人類と魔族は1000年以上に渡る戦いを繰り広げていた。
「魔王様!つい先程勇者達が魔王城に侵入したとの情報が入りました!」
私はアンナ=ステートス。魔王様の側近を務めている。
「マジ!?今度こそ私の悲願が叶う!そう、世界を救う勇者と死闘を繰り広げた末にできるだけ苦しい方法で殺されるという夢が!」
今熱く語っている女性はアステラ=ホーラス様。一応魔王だ。決してただの変態ではない。
「魔王様。残念ですが今回の勇者は前回の勇者と実力はそこまで変わらないそうですよ。」
「チクショウ!やっと勇者様が私をぶっ殺してくれると思ったのに!」
もう一度言おう。この方は決してただの変態ではない。
「一応聞きますけど魔王様、何故そんなに勇者に殺されたがっているんでしたっけ?」
「それはねえ、700年前に人間が描いた世界を救う勇者様が世界征服を企む魔王を討伐する物語を見て憧れたからよ!あの本に描かれた魔王が死んでいく姿...あんなの見たら誰でも憧れるに決まってるわよ!」
前言撤回。やっぱりただのド変態だった。
「そんなに勇者に殺されたいなら抵抗しないでさっさと殺されれば良いんじゃないですか?」
「それじゃ駄目よ。私はあの勇者との熱い戦いの末に勇者に負けて苦しみながら死んでいく魔王の姿に憧れたのよ。私だって精一杯抵抗して抵抗して、そして最後勇者様にトドメを刺されて逝きたいわ。ああ...想像したらちょっとゾクゾクしてきた♡」
気持ち悪っ!こんなのが魔族のトップとか正直認めたくない。もしこの世の全てのことが分かる機械とかがあったら真っ先に「この魔王を消す方法」と調べるだろう。
「そうですか。あっそろそろ部下の報告通りなら勇者達が来そうですよ。」
「そう。まああまり期待はしてないけどやっぱり楽しみね。」
頼む。もう誰でも良いからこの変態ドM魔王を倒してくれ。
[10分後]
「◯◯!やっぱり死ねなかった!」
「チッ...魔王様が無事で良かったです。」
「今舌打ちした?」
「はい。クッソ死ななかったかこの変態魔王が。と思って舌打ちしましたけど何か?」
「やーんアンナちゃんヒドーイ!興奮しちゃう♡」
「気持ち悪...頼むからどこか遠くの場所に行って野垂れ死んでくれません?」
「いいねえもっと言って!そのゴミを見るような目も素敵!」
最悪だ。この変態はあらゆる罵倒や痛みを全て快楽へと変える。しかも普通に強いから誰も勝てない。誰か助けてくれ。
「こうなったら仕方ない。私の分身を勇者にして魔王討伐させるわ!」
「?????」
遂に頭がおかしくなったか。いや元々おかしかったけど。
「すみませんそれはどういう意味ですか?」
「そのままの意味よ。私最近分身魔法覚えたから、召喚した私の分身を人間の姿に偽装して勇者として魔王を討伐するという記憶を植え付けて人間の国に送り込む。私の分身だしこれなら確実に勇者に殺されることができるわ!」
「成る程。応援しています。」
本ッッッッッ当に心の底から応援しています。
「よし!そうと決まったら早速分身を召喚するわよ!」
こうして魔王様の勇者(自分の分身)に自分を殺させよう大作戦が始まったのだった。
続く
ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます!「こちら心霊現象解決室!」の2話の中盤部分をどうするか悩んでいたので気分転換に作りました。他の3作品よりも更新が遅くなると思いますがしっかりと完結させるつもりです。
感想や改善点等是非よろしくお願いします!




