2.ステータス
光が止み辺りを見回すと、僕らは互いの肩を寄せ合うようにして、その場に立ち尽くしていた。そして、僕らを囲むように白いローブを纏った複数人の術者であろう人達が取り囲んでいた。
「良くぞ召喚に応じて下さいました、勇者殿。ささ、こちらへどうぞ」
国王らしき人物の後を追い、僕らは光を先頭にして進んでいく。途中、窓辺から外の様子が見え、あたかも中世ローマのような街並みが見渡せる。
やがて、応接室に着くと、各々用意された椅子に腰掛ける。
「いやはや、自己紹介が遅れましたな。
私は、この蒼天の王都の現・国王であるシャルティア・フィルマメントゥムである。
諸君らを魔族の王である魔王から、我々人族を救って欲しいのだ」
全く、定番通り。しかし、チャンスはある。
こんな異世界関連の物語では、主人公がチート級な力を得ることが!!
しかし……
「救ってくれと言われても……それで元の世界に帰してくれるのか?」
「私は死にたくないから、戦うなんて真っ平御免よ!
そもそもあの人達の世界の問題なのに、何で私達が巻き込まれるわけ??」
そう、いきなり異世界に喚び出され、人族を救ってくれと言われても、案の定クラスメイト達は戸惑いや混乱を露わにする。
「俺は戦う!この世界で生きる人の為にな!!」
光が椅子から立ち上がり、そう叫ぶ。すると、感化された様に次々とクラスメイトが戦う意思を見せる。
ある者は、家に帰る為に。
ある者は、世界を救うというロマンを求めて。
「おぉ、感謝致します。
恐れ入りますが、こちらのお配りする水晶に手を翳してみて下さい。」
国王の言葉を合図に、次々と水晶に手を翳す。
すると、
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《名前》カイ・アベ
《性別》男
《年齢》15歳
《役職》精霊術師―Lv.1
《攻撃力》error
《防御力》error
《瞬発力》error
《魔力》error
《体力》error
《スキル》errorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerrorerror
※表示できません。表示できません。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕の役職は……精霊術師?
「おや、随分レアな役職ですね。
精霊術師は、この世界の万物を司る精霊族と絆を結び、その御力を借りることで共に戦う仲間のサポートをする後衛職です。」
へぇ……我ながら、かなりレアな役職が天職らしい。
他のクラスメイトは……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
《名前》コウ・イシカワ
《性別》男
《年齢》16歳
《役職》勇者―Lv.10
《攻撃力》2500
《防御力》3000
《瞬発力》2000
《魔力》5000
《体力》3500
《スキル》天啓、聖絶、空歩、精神異常無効、
状態異常無効
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
光は、勇者か……。まぁ、クラスでも中心的でリーダー性があるから納得だな。
勇者には憧れがあったけれど、僕はあまり目立ちたくないし……。それはそうとして、国王の反応はやっぱり……
「おぉぉぉぉ!遂に勇者様が降臨なされたぞ!
伝承より魔族や、魔王を討ち果たし、人族に
希望を与える存在が!!」
うん、見事なテンプレ通り。この世界は、テンプレ通りにしか本能がないのか!?!?
そう、内心で叫び、悶絶していると
「ふむ。では勇者パーティーはこのメンバーに選定しようではないか」
国王がクラスメイトの中から選んだ勇者パーティーは、
〔勇者パーティー〕
《勇者》コウ・イシカワ「前衛」
《魔法使い》ダイチ・カワモト前衛
《盾使い》ケンヤ・アライ防御
《聖女》ミラ・ミナミ後援
《精霊術師》カイ・アベ後援
ちょちょちょ!ちょっと待って!!
何で僕が勇者パーティーのメンバーになっているの!?
ほら、クラスメイトの皆が「こいつ、クラスに居たっけ?」って感じの目を向けてきてるよ!ん〜〜〜!!!
「では、勇者パーティーのメンバーは明日より、ダンジョンへの実地訓練に向け、各自に付ける講師の指導の元、特訓に励むが良い。
何せ勇者パーティーだ。期待しているぞ?」
そう、言い残し国王はその場を立ち去った。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
宜しければ、評価やコメントにて感想を教えて頂けましたら、大変励みになります。
また、ブックマーク登録をして頂けたら幸いです。
また次回も読んで頂けたら嬉しいです。
是非ともよろしくお願いします




