表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

1.異世界召喚

 《███年前・エルフ領の森》

「はぁ、はぁ………」


 森の中を走り、逃げる私を魔族...魔王が生み出した者達が追う。里は焼かれ、住民は私以外、皆殺しにされた。


「どこまで逃げる、我らの鍵となるエルフの娘よ。

 大人しく我々にその身を捧げれば良かろう?至高たる我らが王、魔王様の礎となれることは、栄誉であろう」

「里の皆を……皆殺しにした貴方達に、私の力は……力だけは利用させない!」

「………やむを得ん、やれ」

「っ!!」


 右足のふくらはぎに、痛みが走る。恐る恐る見ると、1本の矢が刺さっていた。


「その白銀の髪、星を閉じ込めたような青い瞳を持つエルフ族。貴様の辿る運命(さだめ)は既に決められている」

「運命?魔族が勝手に定めた運命になんて、従ってあげる訳がないじゃない」

「絶対に逃がさぬ。捕縛の雷鎚(ライニング・キャッチ)

「い、嫌ぁぁぁぁぁぁ!!」


 足元に魔法陣が幾何学模様を描きながら展開され、不可視の鎖が足に絡み付き、動きを封じられる。

 追いついた魔族の手が伸ばされ、恐怖に支配された私の額に触れる。


「やめて!触らないで!!」

「さて、機が熟すまで少し眠っていてもらおうか」

「何を……言っ、て……」


 抗い難い眠気に襲われ、私はそのまま意識を手放した。


 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 《現在・地球》

 何とでもない学生生活。そんな昼下がりに僕、阿部翔衣(アベ・カイ)は一人で机に座り外を眺めるいつも通りの日課を過ごす。

 共に過ごす友が居ない訳ではない。そう、絶対にそうだ。


「やぁ、翔衣。一人で過ごすとは可哀想ではないか」

「別に。一人で静かに過ごしたいんだ」


 クラスで一番の人気者、石河光(イシカワ・コウ)が絡んでくる。彼は僕らの通う高校を首席で入学した誰もが憧れるエリートな優等生。余程暇なのか、やたらと僕に絡んでくる。絡まれる度に僕が『目立つじゃないかぁぁぁ!!』と内心叫んでいるとは知らずに。


  その時、教室の床全面に巨大な魔法陣が現れ、一気にクラス中に混乱やパニックが起こる。

 

「皆!早く外へ出るんだ!!」


 光が大きな声で叫び、皆が一目散に、そして我先にと扉の方へ駆け出し、群がる。


「おい、お前退けよ!」

「何が起こっているのよぉ……」

「誰だよ、扉が開かないように外から押さえているのは!!」


 あーあ、更にパニックが起きているな……。ま、僕には関係ないし。

 周囲がパニックになっている最中、僕はこの現象を分析していた。そう、これは『異世界召喚』の類では無いか、と。


 突如、魔法陣がカッと光り、視界が白塗りになっていく。

 まさか、あんな事になるとは考えていなかった僕は、『もしも異世界召喚なら、どう過ごそうか』なんて、呑気に考えていた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

宜しければ、評価やコメントにて感想を教えて頂けましたら、大変励みになります。

また、ブックマーク登録をして頂けたら幸いです。


また次回も読んで頂けたら嬉しいです。

是非ともよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ