第十二話仲良し四人組でランク上げを頑張るぞー!!
第十二話仲良し四人組でランク上げを頑張るぞー!!
Cランクになれば、旅させてくれるって言ってくれたし、頑張るぞー!!
翌日、シャミアとジーノに許可を取れたかを確認した。
「シャミア、そのクマどうしたの?」
一日しか経っていないのにシャミアの顔にはクッキリとしたクマが出来ていた。
「このクマなら許可を貰う為に出来た勲章みたいなものだ。そんでもって私が土下座までしたから当然許可を貰えたぜ! ピスピース」
普段は目の下にクマなんてないシャミアに深いクマが出来ていたから結構な時間をかけてくれたのが目に見えている。
ここまでのクマを作らせちゃったから今回ぐらいはシャミアの頼みを一つぐらい聞いてみるのもアリかも。
「シャミアが土下座までする理由も分かります。私もエルーカ先輩たちと旅がしたいですから。私は土下座までしなくても許可は貰えましたからね! えっへん、褒めてくださいよエルーカ先輩」
どうやらジーノが世間をみんなと見てみたいと言うと、定期的にお父さんたちが出した課題を一つこなすという代わりに許可を出したそうだ。
課題の書かれた手紙が届くとのことらしいから定期的に確認しなきゃだよね。
毎回違うみたいだから……ちょっとめんどくさいけど、ジーノが旅をする条件なら仕方ないよね。
「手紙が届いたら教えてねジーノ」
「はい、エルーカ先輩!! 真っ先にお伝えしますから……二人きりになれたらなぁ……なんてえへへ」
「二人きりぐらいなら別に構わないよ。時間は考えてほしいかな」
「それは当然ですよ、エルーカ先輩の健康に害することなんてしませんから!!」
シャミアは相変わらずの明るさというか能天気というか……土下座までして頼んでくれたのは正直言って嬉しい。
ジーノがここまで簡単に許可を貰えたのは意外かも。溺愛って言えるぐらいだからもう少し粘った後に許可が下りるかと思ったんだけど……あれ、てことは私とエルーカが一番旅から遠いってことだよね。
ジーノのお父さんたちは元々エデンの園ってところにいたみたいだし、依頼で危険な戦場に向かわせる時には条件をつけることが多かったのに。
それなら先に二人に謝った方がいいよね。
「そこまでしてくれてありがとう。それと二人ともごめん! 私とエルーカ、Cランクになるまで旅に出るのはダメって言われちゃった!!」
私の謝罪と合わせてエルーカも頭を下げてくれた。
「ちょっと二人とも頭を上げてください! Cランクに出来れば旅が出来るんですよね、みんなで頑張りましょうよ! 特にエルーカ先輩が頭を下げている姿よりいつもみたいに凛として立ち尽くしている姿を見せてください!」
「そうだぜ二人とも! というかそれでこそ燃えるだろうが! 一度は断られたが力をつけて認めさせる、これほど燃えることはないだろう!」
頭を上げたエルーカはいつも通りシスコン発言を放った。
「そのおかげでルカとの旅が後回しにされてんだよ、もぉぉぉぉ!! せっかくのルカとのイチャラブタイムを作ろうと思ったのにぃぃぃ!!」
「エルーカ、言い方言い方……イチャラブなんて誤解されちゃうでしょ。私たちは家族なんだからさ」
「誤解じゃないでしょ、普通はハグもキスもしないよ。つまり私とルカは愛し合っているんだっ!!」
「うんうんそうだね。普通じゃないよね……あながち間違ってはないよ。だからこそ……言い方に気をつけてほしいなエルーカ!!」
「ルカちゃんばっかり羨ましいなぁ。エルーカ先輩、私だって好きなんですからね!! そのためにシャミアちゃんには頑張ってもらうからね!」
「わっ、私か!?」
「そう、シャミアちゃんにルカちゃんとの仲を今以上に深めれば自ずと私はエルーカ先輩と……えへへ~、照れちゃいます。そこはダメですよエルーカ先輩~」
「おいエルーカ、あのワンちゃんをどうにかしてくれよ。……まあルカと仲良くってのは悪くない提案だと思うがな。仲良くするならよルカ、その時は模擬戦にも付き合ってくれよな!」
これを頼みと呼んでも良いんだろうか?
いやちゃんと聞かないとだよね。
その後エルーカと一緒に二人へ感謝を伝えた後に、ランク上げのために冒険者課に向かった。
「それが頼みってことで良いんだよねシャミア。でもその時はいつもみたいに徹底的に叩き潰してあげるから覚悟しておいてよね」
「あぁそうに決まってるだろ。望むところだぜルカ!」
ジーノは瞳をキラキラさせながらエルーカを見ている。
「エルーカ、ジーノのことは頼むからね」
「……まあ可愛い後輩に期待されたら応えるしかないよね」
「エルーカ先輩が、私の願いを聞いていただけるなんて、これほど嬉しいことは他にありません」
涙を流しながらニコッと笑うジーノをエルーカが撫でて落ち着かせている。
先輩してるエルーカは案外まともなんだよなぁ。
冒険者課ではルーナさんの提案で、名声を上げ指名依頼が届きやすくなるために、護衛依頼や討伐依頼を中心にやることになった。
依頼件数をこなさなければランクを上げられないのは困るけど、強くなって母さんたちに旅を許可してもらうために頑張るんだ!
「ルカちゃんたちに耳寄り情報があるんだけど、聞いてくれる!?」
ルーナさんが聞かせてくれた情報はここ最近魔物の増殖現象が多数目撃されているらしく、依頼件数を稼ぐにはちょうどいいとのことだ。
「その依頼、受けさせてください」
「了解、依頼受注したよ四人共。なんか四人を見てたら良い話が書けそうだよ、ありがとう」
「今度はちゃんと私のことはカッコよく書いてくれよ! なんかいっつも少しダサい感じになってるだろ!」
「私とエルーカ先輩のことはもっと恋人っぽく書いてください!!」
シャミアとジーノを引っ張って連れて行っている最中なのに、エルーカまでルーナさんに頼み込んでいた。
「私とルカのことはもう年齢指定をつけてもいいので、お・ね・が・い・し・ま・す・ね!」
「エルーカまで、絡まないで!! 早く行くよ!!」
これだとどっちが姉だか分かんないよもう。
こんなふうにじゃれあうのも……悪くないかも……なんてね。
まあ話のネタにされるのは結構恥ずかしいけど、思い出として残るのは、ものすごく嬉しい。
だってその話を見るたびに思い出せるわけだよ、あんなことしたなぁとかこんなことあったよねぇとか……これほど嬉しいことはないよね。
私たちが受けた依頼はツインビートルの討伐依頼だ。
ツインビートルとは針が二本あり、攻撃時に鳴き声の巨大なドラム音で怯ませた上で刺すことからツインビートルと呼ばれている魔物だ。
大量発生した日にはライブ会場さながらの迫力がある。
ライブ会場なんて、言ってるけどドラムソロ状態なんだよねぇ……雷みたいで心地いいんだよねアレ。
心地いいのは私の個人的な感想だけど、聴力を失う人たちもいるって噂も聞いたことがあるのが怖いな。
私はみんなに提案をした。
「あのさ、ツインビートル戦に備えて毒消しと耳栓を用意しようよ! 流石にあの音量を聴き続けてたらみんなの声が聞こえなくなりそうで嫌だから!」
読んでいただきありがとうございます!!
更新は出来る時にしますね




