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side〜ルーク〜  到来

Happy Halloween!

Trick or Treat

 マリーの冒険者登録が無事終わり、簡単なクエストを受けるために掲示板を見ていると、ギルドの扉が、勢いよく開けられた。


「た、大変だ!!!」


 勢いよく開けたのは一人の冒険者だった。


「ま、魔物が!! この街に、攻めてきているんだ!!!」

「それは、本当ですか!?」

「こんなところで、嘘つくわけないだろ!!」

「そうでしたね。では、何があったかを説明してもらってもいいですか?」


 一人の冒険者が語り始めた。


「僕たちは、パーティーランクCの『手綱』です。僕たちはいつも通り六人でクエストを受けていました。無事にクエストは完了しました。ここでなんか違和感を覚えたんです。自分だけでなく、パーティーメンバーも違和感を感じていました。でも、その時は何の違和感か分からず、帰ろうとしていました。半日で街まで着くときに、あいつらは現れました。魔人でした」


 その言葉を聞いたギルドにいた人たちは、いきなり騒がしくなった。


「おいおい、まじかよ」

「魔人なんて、勝てるわけないよ」

「魔人、倒せば英雄に」


 いろんな、声が聞こえるが、その言葉の連鎖を断ち切ったのは、あの冒険者だった。


「今、僕の仲間が、必死に戦っています。情報をここに届けるために僕を逃がすために。そして、あと少しでここに魔人が攻めてくるでしょう。ですから、お願いします! 僕の仲間の意思を無駄にしないでください!」


冒険者が、頭を下げる。


「お前の気持ちはよく分かった。みんな、魔人がどうした、そんな奴ここにいる全員で倒せない敵じゃないだろ!」

「お前ら! こいつの気持ちに答えてやろうぜ!」

「「「「「おーーーーー!!!!!」」」」」

「皆さん。ありがとう!!」


 ギルドにいた全員が今回の魔人討伐に参加することになった。


「ね、パパ」

「なんだ?」

「成功すると、思う?」

「被害は、相当だろうな」


 マリーは、こっちを見つめて、こう言い放った。


「助けたい」

「そうだよな。マリーは優しいな。あまり面倒ごとには関わりたくないんだがな」


 ルークの最後の言葉は、ギルドの中の声で、掻き消され、だれの耳にも届かなかった。

 そして、魔人が攻めてくる南門。そこに、今回の参加者全員が集められた。指揮を出すのは、ギルドのサブマスター。ギルドマスターは、戦うことにしか能がないらしい。


「皆さん。集まりましたね。これから、魔人と魔物の進軍の防衛を始めます。斥候の情報によれば、あと三十分ほどで戦闘が始まります。心してかかってください。では、先ほど言いましたとおりに、陣営の配置についてください」


 今回ルークが配置されたのは、正面から右に少し行ったところだ。正面からだと、戦況が読めず攻撃しずらいので、ここの位置についた。マリーは、ルークの隣だ。


「さてマリー。今回は、魔術しか使わないから、俺の戦い方をよく見ておけよ」

「分かってる」


 そして、斥候の言う通り、あれから三十分ほどたち、魔物の軍勢がやってきた。

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