魔王はもう一度行く
改稿版でもよろしく(๑╹ω╹๑ )
俺はまたあのダンジョンにきた。
今日は迷宮祭の二日目だ。
昨日のようなことにならないことを願う。
一階層はスライムの道。
二階層で蟲たちを拾う。
三階層で水の精霊に挨拶される。
四階層でスライムを頭に乗せる。
五階層は蟲たちに迷路を案内された。
そして次が最後の層。
コンコン
俺は前にノックを注意されたので、それを忘れない。
「はーい。開いてるわよー。」
女性の声がした。
前来た時は女の人はいなかったはずだ。
冒険者だろうか?
それならドアを開ける権限を持っているはずがない。
とにかく今は中に入るしかなさそうだ。
俺は中に入る。
魔王だ。
迷宮の勇者の横に魔王がいる。
俺の感覚がひしひしと訴えかけてくる。
「魔王さん、こんちは。いやあごめんね。こっちも急な来客で困ってたんだよ。何やら魔王同士で話がしたいらしい。だから俺は出て行くよ。」
そう言って、迷宮の勇者はドアの外に出て行った。
ここはあの勇者の部屋のはず、目の前の魔王は何者だろうか?
「急にごめんなさいね。ただちょっと話がしたかったのよ。魔王同士、仲良くしましょ?」
「ああ。」
敵意は感じない。
友好的な感じだ。
「最近楽しい?」
そんなことを言われた。
楽しい。
クラルテとプロミネ、二人といると飽きない。
本を読むことよりは好きなのかもしれない。
これは...楽しいに入れていいのか?
「深く考えないでいいのよ?答えでどうこうする気は無いのだから。」
たぶん...楽しいんだろう。
そんな気がする。
「楽しい。」
「そっか。楽しいなら良かったわ。さすがあの子ね。」
そういうと、クラルテが持っているようなマジックバッグから何かを取り出した。
「はい。これは御守り。ちゃんと着けててね?」
「ああ。」
ネックレス型の御守りに首を通し装着する。
「うん、あとは何も無いわ。迷宮の勇者さーん、もういいわよー!」
魔王はドアの向こうに声をかける。
そして部屋の中に勇者が入って来る。
「私の用事が終わったから、もういいわ。それじゃあね。」
そう言って姿が消えた。
「全くあの人もタチが悪いよ。それはそうと今日は迷宮祭だろ?何か欲しいか?」
さっきの魔王のことは流して話が再開した。
欲しいものか。
売ったら価値のあるものだろう。
「価値のあるもの。」
「魔王さんはまた難しいことを言うねえ。じゃあとりあえずこんなものかな?」
そう言って迷宮の勇者は魔法を使って作成する。
魔法を使って10分近くが経った。
できたのは、種だ。
「これ、なんだと思う?」
「わからん。」
「これは「世界樹の素」だ。俺でも作るのが大変な代物さ。大事にしてくれよ?」
そうして俺は、世界樹の素と御守りを手に入れ、地上に転移させられた。




