魔王は謎に迫る
中を覗くと、階段があってその先に空洞がある。
「階段の先に空洞があるだろう?あそこに行った瞬間に、スライムがくるのさ。」
「そうか。」
どうやらそういうことらしい。
「わかった。行ってくる。」
「あんたは強いから、大丈夫だと思うけど気をつけなよ!」
プロミネの注意を聞いて、俺は階段を降りる。
広い空間に出た。ドーム型の空間で、空がある。普通なら天井があるので、異次元にあるのがわかりやすいダンジョンだ。
プロミネは空間に出た瞬間にスライムがくると行っていたが、来ない。
だが森があってその中に巨大なスライムがいる。
俺が奥の階段に向かうと、スライムは少しぶるんと震え、左右に分かれて道になった。
俺は本にあった、モーズの滝を思い出す。
下りの階段にたどり着いた。
このダンジョンは情報がなく、何回そうあるかわからない。
しかし、一階層は突破した。
次は二階層だ。俺は地下に向かって階段を下る。
二階層も森だった。俺が三階層に続く階段に向かうと、何かがやってくる感じがした。
その方角を見ると、緑色の蟲と堅そうな蟲がいた。
どちらも拳大の大きさだ。
なぜかその二匹からは敵意を感じない。
俺が立ち止まると、その二匹は俺の左右の肩に乗ってきた。
特に何もしてくる様子がないので俺は三階層への階段へ向かう。
俺たちは三階層におりる。




