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新章です。

いよいよ真相に近づいてきました。

それからもしばらくオーロラは国境の町に滞在することにした。

まだ血水症菌がすべて駆除できたか怪しい段階だからだ。


ウォルターは国境の関所の兵士を増兵し、高い壁を作ることにしたと忙しくしている。


「ここにずっといるわけにはいかない。王都がほったらかしになるからね」


「そうですね」


それから数日後のことだ。

ウォルターは朝から関所へと出かけており、さらに雨が降ってきて夜遅くになっても帰らない中、心配でずっと起きていた。

ウォルターのテントでクティと戯れていたその時だ。

入り口のところでガタガタと音がした。


誰だろう?


「スコット?」


護衛騎士を呼ぶも返事がない。


どうしたのかしら?


そう思って立ち上がったのだが……。


見知らぬ男が侵入してきたではないか。


兵士?いや違う。

兵士の中にはこんな恐ろしい顔をした者はいない。


その男は屈強で言ってみればゴリラのように大きく、怒りに震えた般若のような目を向けオーロラの方へとゆっくり歩いてきた。


そして何よりもこの男に見覚えがあった。


あの時奴隷オークションでオークションに出されていた奴隷だ。

ひとりだけ恐ろしく大きな体をしていたので覚えている。


「何なの?」


「お前が闇魔術師か」


恐ろしく恨みのあるような話し方だ。


操られているかのような話し方。ノエルだろうか?

あの鴉の大群を思い出す。

あれもノエルが操っていたとしたら……。


そしてはっとした。

前世のエンジェルと同じ目をしている。


あの時のエンジェルもこの目だった。

もしかしてエンジェルはノエルに操られていたの?


「闇ではないわ。黒よ」


男は怖いが、これが何なのか解明する必要がある。

オーロラは男とできるだけ話そうと思った。


「嘘をつけ!お前が闇魔術で母と妹を殺しただろう!」


何を言ってるの?


これは……。


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