11話 詫び
私は小麦を全部刈り取った、その時馬に乗って現れる女の人がいた。
「すまない、ここは転移者の住処だよな?」
「いえ、違いますが」
「そうか、でもこんな建物、数日には建たないな」
その時ルナが家から出てきた、その形相はまるで私たちに見せないような、とてつもない憎悪だった。
「王女様、お守りします」
「いいや、いいよ、あまり刺激したら殺されちゃうもの」
王女様にしてはすごい庶民的な服だな……
「お前ら、イチカを誘拐しに来たのか」
「いいや、違うの、まずは詫びさせてくれ、元同僚がイチカちゃんを襲ったことを」
「でもお前らは王国の王女じゃないか」
「今は違う、王座の席を取られたんだ、もう私は庶民だ、だからケジメをつけさせてくれ」
そして取り出したのは小さい剣だった。
「襲った罪はでかい、それに奴を野放しにした私の罪も重い、だから!!!私の命で許してください!!!」
王女様は自身の心臓に小さい剣を刺そうとした。だが。
「止めてよかったんですよね」
私が止めた、あまり気にしていないから、命を落としたらいけないと。
「ああ、王女様……いや、あなたは命を落とすまで罪は重くない、罪の重い方は今の王だ」
そうしてルナは家に向かって歩き出した。
「来て、一旦話そう」
元王女様ご一行を家に招いた、このまま殺さないよね?
「ルナ、家に招いていいの?」
「ああ、それと、物凄く柔らかくなったのね」
「そう?」
そして椅子に座った、そして水を飲んで落ち着いた。
「さて、今後の事について話そうか」
「まず、詫びさせてほしい」
「それさっきも言ったな、それでそいつらの素性はなんだ?」
「排他的の奴らだ、それは数日前の出来事だったんだ、排他的の奴らは小さく動いていたのだが、その日の準備だと私は分からなかったんだ」
「油断で王座を取られたってことか」
「ええ、私は友達に協力してもらおうしてる、吸血鬼のね」
「吸血鬼か、人間を食べるのに、どうして友達って言えるんだ?」
「いいや、その子はもう、人間でもあり、吸血鬼でもあるの」
「吸血鬼かぁ……一度会ってみたいかもしれないけれど、私は協力はしません」
「どうしてなんだ?」
「面倒な事に巻き込まれたくないんだ、それに平和に過ごしていきたいんだ」
「そうか、ならここには手を出さない、それと王国には近寄らないことをお勧めするよ」
そうして元王女様は馬に乗って帰った。私はルナにどうして協力しないのかと尋ねた。
「どうして協力をしないの?」
「前、ある出来事で協力をしたら裏切られたんだ、それがまだ心の中にあるんだ」
「昔の出来事か……」
「だから平和に過ごしていきたいの」
その時、裏手から爆発音が聞こえた。
「何?」
「私見てくる」
私は裏手を見に行った、そこには黒焦げのニゲラがいた。
「ゲホッ」
「錬金術失敗したの?」
「そうなの、無茶な配合したからなのかな」
そして懲りずに実験を続けた。
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