第6話 義妹の取巻き天誅される
「おい、見たか。スペンサー伯爵令嬢が、馬のない魔道自動車で学園まで来た・・」
「はい、殿下、やはり、精霊の加護が付いているとの噂は本当ですね・・」
第二王子は婚約者はいない。理由は、公表されていない。
「婚約者と仲が芳しくないそうだ・・これは待った甲斐があったか?観劇のチケットを用意しろ」
「はい、既に陛下から渡されています」
「ハハ、お見通しか」
・・・・
「グスン、グスン」
廊下の隅でメロディが座って泣いている。
もうすぐ、ここに第二王子が、護衛を連れて歩いて来ることは調査済みだ。
「・・君、ここは廊下だ。ここに座っていると皆の迷惑になる」
「殿下~実は、お義姉様にイジメられて~」
「カーター、女性の教員に通報して、彼女を保護するように」
「はい、殿下」
(ク、取り付くスキもないってか、なら、大公殿下の息子よ!)
ガヤガヤガヤ
「スペンサー伯爵令嬢、お昼を一緒に、どうだろうか?」
「大公子様、え、とても、光栄ですが、私には婚約者がおります」
「といっても、君の義妹とべったりじゃないか?」
「グスン・・」
「すまない。君を傷つけるつもりは・・」
「おい、アンドリー、スペンサー伯爵令嬢を泣かすとは」
「これは、これは、殿下、生徒会室から、ワザワザここまで来るなんて、お暇なのですか?伴の者が困っておりますよ」
「グスン、グスン」
「「すまない。スペンサー伯爵令嬢、泣かないでおくれ」」
「そうだ、王室席の観劇チケットがあるお詫びに一緒に」
「殿下!」
「「「キャー、また、第二王子とアンドリー様が、シャーロット様を取り合っているわ」」」
この騒ぎを遠くから見ている集団があった。
メロディとその取巻きである。
チ、何でよ!あの地味女のどこがいいのよ。
ニコライで我慢できるワケがない。この学園には美味しそうな貴公子が沢山いる。
スペンサー家よりも金持ちの貴族が沢山いるじゃない。
しかし、ニコライはキープしとけとママから言われた。
すこし、煽るか?
「ニコライ様~また、お義様が、殿方に人気ですね~ニコライ様と婚約する前からだそうですよ。殿方を喜ばす特別なテクがあるみた・・キャ、これはダメ、言ったらお義姉様に・・」
「何でだ。僕がいるのに!」
意味不明だ。きっとシャーロットの本性を知らないのだ。しかし、意見をするには身分差がありすぎる。僕はシャーロットがメロディを受け入れ、家族として接するまで、罰としてメロディといるだけなのに・・守っているだけなのに
「「「メロディ様、あの女、生意気だから、説教をして差し上げますわ」」」
「やめて、私の為に・・・何かあったらメロディ悲しい。皆大事なお友達よ(ニヤニヤ)」
「「「まあ、天使のように優しいメロディ様」」」
・・・・
「いた、あの後ろ姿はシャーロットよ。取り囲んで、メロディ様のイジメを断罪するのよ」
「ローズ様、貴方、水の魔法を使えるわね。まずは、びしょ濡れにするのよ」
「はい、やりますわ」
「あの~」
後ろから黒髪、黒目の女子生徒たちが現れた。
「何よ。貴方、黒髪黒目って、あの離れの校舎にいる少数民族の留学生ね。魔法使えない子は・・」
言い終わる前に、ビリビリと雷のような音が一瞬響いた。
ドタンとリーダー格の女子生徒は倒れた。
「フンフンフン~♪スタンガンっていいな~あれ、20万ボルト、殺しちゃったかな?」
「雷魔法?魔道具!詠唱無しに?」
「ヒィ」
「あ、貴方たち、何をする気なの!」
「え~貴方たちが生意気だから説教だよ。皆、離れの校舎に運んでね」
「「「はい、2の姫様」」」
「ここではアキでいいよ」
ビリビリビリ!
悲鳴を挙げる暇もなく、彼女らは気絶させられ、離れの校舎に運ばれていった。
☆また、ある日
「メロディ様、可愛いいな。あんな天使のような子をイジメるシャーロットは悪魔だ。殿下や公子も欺されている」
「ああ、俺たちで懲らしめようぜ。、僕の馬車で、通学路を先回りして・・え、何だ!」
彼らが乗ろうとした馬車にはゴロツキが、屋根の上に座ったり、御者台の上でタバコを吹かしている。勝手に占拠している。10人はいる。
「へへへへへ、お前ら、俺と目が合ったな!決闘だ!」
「何だよ。意味不明だ!」
「お前は騎士爵家のトーマス、家のメイドの下着を洗濯前に盗んで父ちゃんに怒られただろう!そして、こいつは準男爵家のサムソン、メイドの尻を触って、母ちゃんに2時間説教された。こいつら、年齢を誤魔化して娼館に行って、バレて、学園に報告いきそうになったのをお金で誤魔化してもらった。だよな?だから、俺たちが懲らしめてやるのよ」
「・・いい加減な噂だ。それは僕らの敵対している派閥が勝手に面白おかしく流した噂だ。娼館の前にいっただけだよ、連れ込み婆さんに門前払いされて、下着図鑑を姉上の部屋から借りようとしただけだよ!男ならあるだろ?」
「へえ、お前らは噂で人を懲らしめようとしてなかったかな?だから、俺らがお前らを懲らしめてやる」
「こいつら武器の携行はなしだから、素手だな!」
バキ!ボキ!ボキ!
「ぼ、坊ちゃん」
御者は震えて木の陰に潜んでいた。
「じいさん。すまなかったな。これ、他家の紹介状だ。俺らの中に病人が出て、あんたに少しの時間、休む場所を借りたら、こいつらがカラんできた。そうだな」
ポンと金貨が入った袋を渡す。
そして、倒れた令息たちの上に名刺を置く。
「俺たち、イセ商事・・現地じゃ商会か。イセ商会の者だ。文句あるなら、ここに連絡しな」
去って行った。
数日後
学園で、ニコライとメロディとは二人きりになる時が多くなった。
「何で、僕らの友人たちが、皆、退学になっている・・」
「キャア、お義姉様の仕業・・・」
チ、マックスは怪我で治療?マックスは騎士団長の息子だけど四男、権力は無いに等しい、皆、どうしたのよ。早急に派閥の引き締めが必要ね。一週間後、お父様の実家筋から、令嬢を集めてお茶会をやる。シャロイジメをするわ!
招待状から、準備、後片付けまで全てやらせてやる!
最後までお読み頂いて有難うございました。




