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僕はうまれた〜突然の脳卒中〜  作者: こうのたかよし
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決心

4月17日朝起きると絶望から始まった。

(昨日となんにも変わってない…)


僕は決意を固めた。


昼間だとすぐに見つかるであろうから夜中に死ぬと決めた。


言語聴覚士さんとのリハビリでは発音練習など全て拒否して

ただひたすら自分はもう歩くことも出来ない。歩けるイメージすらないんだと訴えた。


どんな慰めも耳には入らなかった。


夕方やってきたけいこさんは心ここにあらずの状態の僕を見て少し心配そうだったが、とにかく夜中になるまでの時間をどう過ごそうかとそれだけを頭に思い描いた。


夕食を食べ少しの眠りについた。


0時頃目を覚ますと隣の人のいびきが聞こえた。


僕は食事の時にいつも使っているフォークを右手にとると思いきり左胸に突き立てた。


だがしかししばらく運動らしいものもしていなかったからか死への恐怖からかそれは少し食い込み血を滲ませるだけだった。


次に僕は思い切って立ち上がりベランダの窓を開けた。


その時病院の窓は20センチぐらいしか開かないと初めて知った。


その反動で勢いよく転倒するとその音を聞きつけた看護師さんに起こされ注意をされた。


(死ぬことも出来ないなら思い切って生きてやる)


と何故か急に体を治すんだという強い思いに駆られた。


次の日ずっと弱音を吐いて死にますと言っていた理学療法士さんとのリハビリだった。


「すみません生きてました。もう少し頑張ります」


と多少バツが悪そうに言うと彼は優しく


「生きてて良かったです。では今週から立つ練習していきましょうね」


と何もなかったかの様に振る舞ってくれた。


4月18日やっと自分の体に向き合いリハビリして治していくんだと決心がついた。

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