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自由な日常

お待たせしました!

ソフィアが楽しそうに自由に過ごしているのを書いているとなんだか嬉しくなるClioneです^^

また次回もよろしくお願いします!

この屋敷に来てから早数日が経った日の事


「お嬢様、朝でございますよ?起きないんですか?」


朝日が目にかかり目を慣らしながらあけていき声のした方に視線を向ける

窓辺にはカーテンを開けてこちらを見てるエマがいた


「おはようエマ、もしかして寝坊したかしら?」


まだ少し眠気はあるがしっかりと体を起こす


「今までの起床時間で言うと寝坊に入りますがお嬢様は今までが厳しすぎたんです!ずっとでは無くてももう数ヶ月くらいグータラしてても誰も何も言いませんよ?もう少しお休みされますか?」


眠そうにしているソフィアの横で少し怒り気味に言うエマだがソフィアを心配しての事だとわかっているので嫌な気は全くしない


「ありがとうエマ、いいえこのまま起きるわ、朝食って――」


そう言いながら時計が目に入るがそれは昼の時間を指していた


「え??私、こんな時間まで寝てたの!?」


まさかな時間を見てから飛び起きてしまった

こんな時間に起きるなんて今までのソフィアならあり得ない

その様子を見てたエマはクスっと笑うと


「ふふっ♪そうですねもう昼間ですので朝食ではありませんがお食事の方は[黄色の間]にご準備しておりますよ♪」


今まで見たことない主人の慌てっぷりを見て思わず笑ってしまうエマ

だが使用人一同それをみてホッとしている

この屋敷に来るまでのソフィアは公爵令嬢として恥じぬように常に気を緩めないようにしていた

こんな姿は数日前のソフィアであればあり得なかっただろう


そして今エマが言った[黄色の間]というのはこの屋敷にある部屋の名前である

この屋敷はかなり田舎にあるが今回ソフィアがこちらの屋敷で過ごす事が決まってから大きく改装していた、その改装した際に一つ一つの部屋にコンセプトを設けて作られたためそれぞれに名前があるのだ


装飾品や家具などが必要程度な物しか置いていないのはソフィアがそれぞれの部屋に好きな家具や装飾品を置けるようにするためである

それもあり父である公爵からは月に数回使えきれないほどのお金が管理費としてここに当てがわれている

しかもそれとは別にソフィア個人が自由に使えるお金も別途支給されているので尚の事使いきれない

因みに領地の運営は父と次期公爵である兄がやっている為、正真正銘ここでは特にやる事がないのだ


「さて・・・では先に食事にしようかしら・・・」


まず何をするにもお腹がすいてしまっている今そちらを優先するしかない

食事が用意されてると聞いてからせっせとエマの手伝いの元とりあえず支度だけは済ませ

廊下を歩いていると後ろからはエマが着いてくる

するとエマが思い出したかのように口を開く


「あっ、お嬢様すみません!お伝えし忘れていたのですが今日はあの日なので・・・」


そう少し口ごもりながら話すエマの言葉を聞いて「あぁ・・」と呟く

[あの日]というのはこの屋敷に来て初日、ルースから手紙が届いており内容は簡潔に言うと

[保留にはなった婚約だが解消する気はなく今後、お互いの為にも少しずつ共にいる時間を作りたい]

との事だったそこから少しだけ話し合いをして週に一度だけルースがこの屋敷に来て一緒に朝食をとる

という事になったのだ

今日はその一回目となる日だった


(王子をこんなへんぴな屋敷に来させるなんて・・・私、とんだ無礼じゃないかしら?)


「って・・・あれ?じゃぁ、もしかして・・・」


エマの話を聞くために一度立ち止まりその話を聞いた後も考え込んでいた為気づけなかったが


「殿下はもしかして朝から待ってくださってるの!?」


それを今頃知るなんて、しかも今は昼!!

ヤバイ!!王子を何時間待たせるのよ!!

こんなノロノロ歩いてる暇などない!


と重要な事に気づいてしまったソフィアは急ぎ足で部屋へと向かう

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