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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2021年08月弐分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

暗黒騎士  :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。

定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。

小さな畑  :宿の裏庭にあるプニプニ勇者用の畑。


博物士たち :この地域を調べに来た研究人。あらゆるものについて収拾と分類をする。

南の領主  :勇者を迎える事になった領主。

南の領主の供:南の領主に仕えている人。

【えいえー】

 戦士が最後の一撃(いちげき)を与えてボスを倒すと、プニプニ勇者が近寄ってきて嬉しそうに(さけ)んだ。

「えいえー!」

「何だ、それは?」

「エイエイオーの事です。以前に聞いたのを真似(まね)してるんです」

「ああ、()(どき)か」

「えいえー!」

 勇者の()(どき)を聞きながら帰路(きろ)に着く冒険者たちだった。



【博物士 記録】

「観察の為に保護したプニプニが何か言っているぞ」

 博物士の一人がもう一人に知らせる。

「何と言ってる?」

「おにゃか」

「オニャカだな」

「他には?」

「ぐーぐー」

「グーグーだそうだ」

「良し、記録しておこう」

 プニプニ勇者の語録(ごろく)まで記録する真面目な博物士たちだった。



【博物士 情報収集能力】

 博物士はプニプニ勇者に知ってる言葉を更に尋ねた。

「じゅー」

「ジュー」

「うっちゃ」

「ウッチャ」

 博物士はもう一人を振り返る。

「どういう意味だ?」

「じゅーは従者、(とも)の者で、うっちゃはウサギ、(みみ)の長い小動物です」

「良し、記録だ」

 博物士の情報収集能力は高い。



【小さな畑 種まき】

 宿の裏庭にプニプニ勇者用の小さな畑が作られた。本草師から貰った薬草を育てる為である。

(たね)をまきましょう、勇者様」

「たにゃ」

 勇者は土に(たね)をまき土を(かぶ)せ、そして言った。

「おきてー」

「もう少し寝かせてあげましょうね、勇者様」

 まだ良く分かっていない勇者である。



【小さな畑 水やり】

 プニプニ勇者は従者に手伝ってもらい、小さな畑に撒いた(たね)に水やりをした。

「すぐに()が出ますよ、勇者様」

「しゅぐ?」

 それを聞いた勇者はトテトテと走り、木の後ろに隠れると言った。

「もーいーよー」

「かくれんぼじゃないですよ?」

 ()が何か分かっていない勇者である。



【小さな畑 歌】

 小さな畑には幾つかの()が土から顔を出していた。嬉しくて()(つか)もうとするプニプニ勇者を止める為に従者は提案する。

「勇者様、お歌を聞かせてあげましょう」

「おうちゃ」

 そんな訳で、勇者は時々畑に来ては歌うようになったのだった。

「おーきゅなくりゅのーきゅーしちゃてー」



【南の領主】

「勇者が暗黒騎士と共に来ただと!」

 南の領主は知らせを聞き狼狽(うろた)えた。

「領主様、暗黒騎士はプニプニのエキスパート。前のように勇者が泣きだしても大丈夫です」

(まこと)か!あの時はオロオロしてしまったからな」

 (とも)の言葉に安心してプニプニ勇者を迎える領主だった。

「きたよー」

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


今後も続きますので、次回もよろしくお願いします。

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