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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2021年06月四分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

魔技師   :新しい魔法を作る技師。何故か勇者に懐かれている。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。

定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋。


水の神官  :水の精霊を祀る神官。水の精霊とは幼馴染。

水の精霊  :一部の地域の水を管理する精霊。水の神官とは幼馴染。

館人たち  :礼式の館の住人。訪れた人の作法を確認する。

【水の神官】

「勇者は泳げますか?」

「泳げませんが、水に()く事はできます」

「できる」

 水の神官に質問され、ワクワクしているプニプニ勇者の代わりに従者は答えた。

「水に()れても大丈夫ですか?」

「むしろ(みずか)ら飛び込みます」

「たーちょぷ」

 何か違う気もするが、まあいいかと水の神官は思った。



【水の精霊】

「ゆうちゃ、きたよー」

「勇者よ、良く来た」

 神殿の奥で水の精霊は静かにプニプニ勇者を迎えた。

「こちらが水の精霊です。いつもは昼まで寝てますが、今日は勇者が来るのでソワソワして眠れず少し寝不足です」

「何でばらすんだよ!?」

 水の精霊と水の神官は幼馴染(おさななじみ)で遠慮が無かった。



【水芸】

「水のクリスタルを結晶させる」

 水の精霊はプニプニ勇者の目の前で水の(かたまり)を作った。それは時に何倍にも広がり、時に小さな(つぶ)となって動き回る。

「ぴゃー」

「勇者が喜んでるぞ。沢山練習して良かったな、その水芸(みずげい)

水芸(みずげい)言うな!」

 水の神官と水の精霊は終始(しゅうし)こんな感じだった。



【礼式の館 挨拶】

「勇者に作法が備わっているか確認いたします」

 礼式(れいしき)の館に来たプニプニ勇者と従者に、館人は(おごそ)かに告げる。

「ではまず挨拶からです」

「勇者様、挨拶できますか?」

「できる」

 従者に(うなが)され、勇者は元気に挨拶した。

「こんちゅわ!」

(合格!)

 プニプニに甘々な判定だった。



【礼式の館 協議】

「これから協議に入ります」

 プニプニ勇者が礼式(れいしき)の館で幾つかの課題を終えると、館人たちは扉の向こうに消え、すぐに話し始めた。

「従者の真似をしてお辞儀(じぎ)するところが良かったね」

「呼ばれて走る姿がチョコチョコしてて」

「座った時なんか…」

 協議では無く只の座談会だった。



【終課の鐘】

終課(しゅうか)(かね)が鳴ったのがどういう意味か分かるか、勇者よ?」

 (かね)の音が響く中、魔技師がプニプニ勇者に問い掛ける。

「お?」

「お前はもう寝る時間だという事だ!」

「あちょんでー」

「あ、くっつくな!プニプニはもう寝なさい!」

 相変わらず勇者に(なつ)かれている魔技師だった。


※終課の鐘~夜9時頃に鳴ります。



【寝ながらアムアム】

 野営して食事する事になったがプニプニ勇者は眠っていた。

「お昼寝しなかったから眠かったみたいで」

「せっかく(うま)そうな飯ができたのにな」

「ご飯の匂いで起きないかな?」

「さすがにそれはないよ」

 その頃、勇者は美味(おい)しそうな匂いのせいで寝ながら(くち)をアムアムさせていた。



【忍 土産】

「プニプニ殿、ここでするべき事は全てした也。(それがし)は妖刀の情報を求め、新たな地に旅立つ也」

 忍はプニプニ勇者に(ひそ)かに別れを告げに来た。

「ちゅのぴ」

 訳も分からず忍の名を呼ぶ。

「それで土産(みやげ)は何が良い也、プニプニ殿?」

「みゃーけ」

 しかし帰ってくる気は満々な忍だった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


今後も続きますので、次回もよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ぷにぷに勇者はやっぱり可愛い 周りの甘々なところも微笑ましくてほっこりします [一言] 可愛いくてほっこりするので読むのが勿体ない でも読んでしまいます こんな時期なのでお身体に気を付けて…
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