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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
83/306

2021年06月参分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


探偵    :とりあえず一話で事件を解決してくれる人。

シーフ   :素早く器用で罠解除が得意な冒険者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


討伐隊の隊長:魔物退治の為に結成された隊の長。

討伐隊の隊員:魔物退治の為に集められた腕に覚えのある人々。

聖兎    :フワフワな聖なる兎。

試験官   :冒険者ギルドの試験官。あらゆる試験を取り仕切る人。

闇帝    :闇の力を使う統治者。

闇犬    :闇帝の飼い犬。偶にどうでもいい顔をする。

【出発前】

「勇者様、冒険に行きますよ」

「ぼーけん!」

 プニプニ勇者を連れて部屋を出た従者は、(かぎ)を掛けようとして手が止まる。

「あ、新しい薬草持ったかな?そうだ、便利アイテム買ったんだった。それから…」

 出発前の従者は忘れ物が無いか確認するのに、とても時間が掛かるのだった。



【激励】

「これから魔物退治に向かう!」

 討伐隊の隊長は隊員たちを見渡した。

「その前に勇者から激励(げきれい)をいただこうと思う」

 隊長の言葉を受け、プニプニ勇者は(だい)の上へ従者に持ち上げてもらう。

「じゃんじゃれー!」

「オーッ!!」

「お、おー」

 数人を困惑させつつも激励(げきれい)は成功した。



【探偵 ケーキの謎】

「皆がケーキを食べたいと思っていた時に、僕がケーキを買ってきたのは偶然(ぐうぜん)じゃない」

 探偵は冒険者たちに告げる。

「まず発端(ほったん)は勇者の言葉だ」

「けっき、たぺたい」

 プニプニ勇者が繰り返す。

「そして勇者にケーキを買って食べようと言ったのは僕なのさ!」

 謎は解明した。



【従者の試練】

 試練に(いど)む従者に試験官は伝える。

「あなたが戻るまで勇者は責任を持って預かりましょう」

「お願いします」

「じゅー」

「それからこれが替えのオムツと着替え、お腹が空いた時のお菓子、ぐずった時のオモチャです」

 プニプニ勇者以外にも沢山の荷物を試験官に(たく)す従者だった。



【闇帝 階段登り】

「どうした勇者、そこまでか?」

 闇帝がプニプニ勇者をけしかける。

「たーちょぷ」

 階段の途中にいた勇者はそう言って階段を登り、一つ目の(おど)()辿(たど)り着いた。

「四分の一まで登れたぞ、勇者」

「ワン!」

「にょぼれた」

 勇者の階段登りに付き合ってくれる闇帝と闇犬だった。



【聖兎】

「生まれたばかりの聖兎です」

 長いがまだ小さな(みみ)、黒い(ひとみ)と絶えず動く口鼻(くちはな)が付いているフワフワな塊を見て、プニプニ勇者ははしゃいだ。

「うっちゃ!」

「この聖兎を魔物から守って頂きたい」

「うっちゃ!」

 勇者は聖兎が気に入り過ぎて返答が全て「うっちゃ」になっていた。



【シーフ 借りる】

「悪いが勇者を()りていくぜ」

 プニプニ勇者を(かか)えたシーフは軽々と岩場へ飛び乗る。

「近付くとどうなるか…あ、勇者、(かお)を触るな」

「すみません!何でも触って確かめたいんです」

「はにゃ」

 不思議そうに(かお)をペタペタした後、(はな)をムギュッとする勇者の代わりに謝る従者だった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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