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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
72/301

2021年04月壱分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

魔技師   :新しい魔法を作る技師。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。


定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋

料理方   :勇者の定宿兼食堂の料理担当。


桜の精霊  :桜に宿る精霊。

花宮司   :花の精霊たちを見守る役割の人。

刀鍛冶   :様々な刀剣を作る事が出来る職人。

刀鍛冶の知り合い:近所の話し相手。

【存在感】

「今、勇者ちゃんいなかった?」

 考古学士がテーブルの下を(のぞ)く。

「さっき声がしたような」

 他の冒険者たちも探したが、プニプニ勇者は見つからず、皆、不思議に思った。

 その頃、勇者は従者と出かけていたのだが、居なくても存在感のあるプニプニなのである。

「おしゃんぽ」



【残留プニプニ】

「勇者ちゃんは留守だったのに、居たような気がしたの」

 考古学士の言葉を聞いて魔学者は言う。

「それは残留(ざんりゅう)プニプニですね。人の強い思いが残るように、勇者様のプニプニが残っていたのです」

「なるほど!」

「そうか!」

「ちょうか」

 プニプニ談議(だんぎ)は今日も盛り上がっていた。



【魔技師 遊んでくれる人】

 魔技師がまた食堂兼宿屋にやってきた。

「新しい魔法ができたんですか?」

 冒険者の一人が話しかける。

(めし)()いに来ただけだ」

 そう答える魔技師にプニプニ勇者がトコトコ近付く。

「あちょんでー」

「あ、勇者、くっつくな」

 遊んでくれる人だと思われている魔技師だった。



【卵の飾り】

 春祭の飾りで街中はカラフルな卵で(あふ)れていた。

「たみゃご」

 その飾りをプニプニ勇者が食べようとして困るのだと従者が話すと、料理方は良い物があると言って、勇者の前に置いた。

「たみゃご」

 それは卵型の菓子で、見た目は飾りと同じだが食べられるのである。

「おいちー」



【おんぶの日】

「勇者、ずっとおんぶだね」

 従者におんぶされたプニプニ勇者を見ながら新米狩人は言った。

「今日はおんぶの日なんだよ」

 そう従者が答える。他にも抱っこの日や、()(つな)ぐ日、(あし)にくっつく日があるのだと話し、その日はずっとればかりしたがるのだという。

「おんぶ」

 ちなみに勇者の申告制(しんこくせい)である。



【桜の精霊 花宮司】

 桜の精霊を探して欲しいと花宮司は来るなり言った。

「精霊は常人(じょうじん)には見えませんが勇者なら分かるはず」

 そこで従者が花宮司を裏庭に案内すると、桜の花弁(かべん)が舞う中、くるくる回りながら大喜びしているプニプニ勇者がいた。

「あ、いた!」

 そして桜の精霊も何故か一緒にいた。



【桜の精霊 連行】

 プニプニ勇者と一緒にいた桜の精霊によると、遊んでいたのではなく、開花(かいか)の力をプニプニにより高めていたらしい。

「行きますよ」

 花宮司が何かを引っ張るように出ていく。

「礼は後程(のちほど)

「ばっぱーい」

 従者には見えないが、連行されていく桜の精霊が容易(ようい)に想像できるのだった。



【新しい剣】

 勇者の新しい剣について、刀鍛冶は知り合いに相談していた。

「炎の剣は?」

「火花が出るだけじゃ雷の剣と()わり()えがしない」

「水は?」

「水の粒を小さくしたら見えないし、大きくするとビチャビチャにしそうだ」

「難しいな」

 プニプニ勇者の知らぬ所で難航(なんこう)する剣作りだった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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