2021年03月四分
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
考古学士 :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
定宿兼食堂 :勇者や冒険者たちが冒険の拠点にしている宿屋
弓兵 :宿の裏庭で鍛錬する冒険者。
魔法具師 :魔法具を作成している職人。
【吸収率】
「研究が捗らなくて」
「プニプニ分が必要ね」
魔学者の相談に考古学士は答えた。
「勇者様はよく見てますが?」
「抱っこが足りないのよ」
「だっこ」
そしてプニプニ勇者に許可を得て抱っこした魔学者は言った。
「確かに吸収率が違いますね!」
抱っこで吸収率が変わるらしい。
【裏庭のプニプニ】
定宿の裏庭で鍛錬していると困る事がある。今日も鍛錬していた弓兵にそれは起こった。
裏庭はプニプニ勇者の遊び場にもなっている為、柵で区切ってある。その柵に顔をくっ付けて勇者が応援してくれるのだが、反って集中できないのだ。
「じゃんじゃれー」
(今日もプニプニだなあ)
【帰ってきた感】
狩人が少し長めのクエストを終えて帰ってきた。定宿に入り食事を頼む。
「見慣れた景色に、見慣れた顔、ここの食事…」
「きゃりゅーりょ」
「そして勇者ちゃんのプニプニ!」
「だっこー」
「帰ってきたって感じがするよー」
勇者のプニプニで、戻った事を実感する狩人だった。
【勇者の魔法】
「勇者様が魔法を使えるよ」
プニプニ団にも魔法系の冒険者が欲しいと言う新米剣士に、従者は言った。
「勇者、魔法を見せてくれ!」
新米剣士の頼みにプニプニ勇者は叫ぶ。
「あちょらっぱー」
「何の魔法だ?」
「眠気覚ましの呪文かな」
勇者はご飯の後で眠くなっていた。
【プニプニのマント】
「勇者にプニプニのマントを授けます」
魔法具師の言葉に従者が反応する。
「勇者のマントだと聞いたのですが?」
「作り直しました!引きずらないように丈を短くし、手を出す構造にした事で動きを妨げません。もちろん魔法効果はそのままです!」
春のお出かけにピッタリだった。
【めんろい】
「面倒くさいー」
座学前の新米剣士の呟きに新米狩人が苦言する。
「君がいつも言うから勇者が憶えちゃったよ」
「めんろい」
プニプニ勇者が繰り返すのを聞いて、新米剣士は焦って言い直す。
「本当は面倒くさくないぞ!」
「めんろくない」
また余計な言葉を憶えた勇者だった。
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