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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2021年01月参分【冥界の探し物】

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


暗黒騎士  :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。

錬金術師  :印象の薄いのが悩みのクエスト時では古参の冒険者。


【冥界の探し物】

屍術師   :冥界の探し物を手伝って欲しいとやってきた依頼人。

門兵    :冥王城の門を守っている。

冥王    :屍術師曰く、怖い冥界の王。言葉使いが悪い。

近侍    :冥王の側に使える者。

冥王城   :冥王の城。色々な施設が揃っていて便利。

【冥界の探し物 冥王城】

 プニプニ勇者が泣き止んだので、失物(うせもの)探しを再開したが、従者は遠くに見える城が気になり屍術(しじゅつ)師に質問した。

「あれは冥王(めいおう)の城だよ。冥王(めいおう)は怖ーい冥界(めいかい)の王様。近付かない様にしてね」

 しかしその後、印象は薄いが結果を出す錬金術師により、失物(うせもの)はその城にある事が判明したのだった。



【冥界の探し物 暗黒騎士の用事】

 屍術(しじゅつ)師の失物(うせもの)冥王(めいおう)城にあるのが分かると、暗黒騎士はすぐに行く事を決断した。

冥王(めいおう)城には私も用事があるのでね」

「ゆうちゃも」

 プニプニ勇者の発言に皆は驚いたが、従者がすぐに訂正する。

「勇者様に用事はありませんよ?」

「お?」

 とにかく会話に参加したい勇者だった。



【冥界の探し物 暗黒騎士の事情】

 冥王(めいおう)城の用事について暗黒騎士は語った。

「代々暗黒騎士は冥界(めいかい)を出入りする資格を有していたのだが、五代前の当主が経済的理由で手放してしまったのだ」

「にょだ」

 抱っこされたプニプニ勇者も相槌(あいづち)を打つ。

「だから資格を再取得したい」

 屍術(しじゅつ)師より切実(せつじつ)そうだ。



【冥界の探し物 冥王城の門兵】

 闇に浮かぶ冥王(めいおう)城に近付くと、屍術(しじゅつ)師を見つけた門兵が声を掛けた。

「また何かやらかしたのか?」

「違うよ!」

「ちじゃう」

 (おだ)やかな表情の門兵だったが、プニプニ勇者に気付くとすぐに真面目な顔になる。

「迷子の受け付けはロビーの右だぞ」

「違います」

 一応、訂正した。



【冥界の探し物 便利な場所】

遺失物(いしつぶつ)ならロビーの右側の通路の先だ」

 冥王(めいおう)城の門番は屍術(しじゅつ)師へ行く先を案内し、暗黒騎士や従者の質問にも答えてくれた。

「資格の申請は左の通路へ。トイレは入ってすぐ横。中庭は飲食できるよ」

「勇者様、中庭でおやつ食べましょう」

「おやちゅ」

 冥王(めいおう)城は便利な場所だった。



【冥界の探し物 謁見】

≪勇者様、受付までお越し下さい≫

 プニプニ勇者と従者が冥王(めいおう)城の中庭で(くつろ)いでいると放送がかかった。屍術(しじゅつ)師か暗黒騎士が呼んでいると思ったが、案内されたのは扉の前である。

冥王(めいおう)は扉の向こうです。お気を付けて」

「めーおー」

 何故か冥王(めいおう)謁見(えっけん)する事になっていた勇者だった。



【冥界の探し物 欠席】

「歓迎いたします、勇者」

 謁見(えっけん)の間にはプニプニ勇者を迎える近侍(きんじ)がいたが、玉座には誰も座っていなかった。

「めーお?」

「なお冥王(めいおう)ですが」

 近侍(きんじ)(うやうや)しく説明する。

「言葉使いが悪いので、プニプニが真似しないように席を外して頂きました」

 育児上の配慮(はいりょ)による欠席だった。



【冥界の探し物 冥王の贈物】

冥王(めいおう)からの贈物です」

 それはフワフワな菓子だったが、冥界(めいかい)の食物は食べてはいけない。

(おやつはさっき食べたから大丈夫)

 従者が見守る中、プニプニ勇者は躊躇(ちゅうちょ)なく(つか)んだ。

「おやちゅ」

(勇者様ー!)

 しかし近侍(きんじ)が直前で止める。

「食物は禁止でした。うっかりうっかり」

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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