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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
57/301

2020年12月五分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

道化師   :ふざけてばかりの冒険者。裁縫を習得中。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。

冒険者ギルド:冒険者にクエストを紹介する組合。及びその建物。


言の賢者  :言葉や書に精通している賢者。

【朝の日課】

「おはようございます、勇者様」

「はよーごじゃます」

 起きてきたプニプニ勇者に従者が挨拶した。

「元気ですか?」

「げんき」

(いた)い所はないですか?」

「ない」

「プニプニしてますか?」

「してる」

「じゃあ、ごはんにしましょう」

「ごっはん」

 これが朝の日課である。



【勇者独占】

「おやちゅ」

「お腹()きましたか、勇者様?」

「だっこ」

「抱っこだな、勇者」

「二人共、ギルドの課題(かだい)が進んでないよ」

 新米狩人は従者と新米剣士に注意するとプニプニ勇者を抱っこする。

「勇者は僕が見てるから集中して」

 とはいえ勇者を独占(どくせん)できて少し嬉しい新米狩人だった。



【言の賢者】

 天井まで伸びる本棚に囲まれた(げん)の賢者は、プニプニ勇者に呼び掛けた。

「小さき者よ、こちらに」

 しかし勇者は不思議そうな顔をする。何故なら自分の事だと分かっていないからだ。

「えー、プニプニよ、こちらに」

「お?」

 直接名前を呼ばずになんとかしたい(げん)の賢者だった。



【プニプニの鎧 洗濯】

 いつもの服を洗濯する為、従者は別の服を用意したが、プニプニ勇者には「やー」と言われてしまった。しかし従者はある事を思い付く。

「勇者様、今日はプニプニの鎧を着ましょうか?」

「きりゅ!」

 道化師の作ったキルティング生地(きじ)のプニプニの鎧は、洗濯時の力強い(すけ)()だった。



【大掃除】

「待ってくれ、勇者!俺も行く!」

 ギルドを出ていこうとする勇者を新米剣士は追いかけようとした。しかし新米狩人に()められる。

「新米剣士くんは、ギルドに残って掃除だよ」

「お?」

 今日はギルドの大掃除。プニプニ勇者と従者はこれから買い出しである。



【古木のメダル】

 従者は掃除中にある物を見つけてプニプニ勇者に渡した。それは戦士と狩人との初めてのクエストで得た古木(こぼく)のメダルである。

「勇者様、来年もいっぱい冒険しましょうね」

「ぼーけん」

 そして勇者が古木(こぼく)のメダルをアグアグしているのを見て、また仕舞(しま)う事にした従者だった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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