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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
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2020年10月弐分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


射手    :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。

猛獣使い  :獣を操る事が出来る冒険者。


風神官   :風の神に仕える神官。

風官鳥   :ヒトの言葉を解し聖なる風を知らせる鳥。


依頼人   :勇者に依頼をしにきた村人。

【風の神殿 風官鳥】

 風の神殿に、ヒトの言葉を(かい)し聖なる風を知らせる風官鳥(ふうかんちょう)という鳥がいた。

「コンニチワ、ユウシャ」

 挨拶されたプニプニ勇者も返事をする。

「こんちゅわ」

「コンニチワ」

「こんちゅわ」

「コンニチワ」

「では、こちらへ」

 永遠に続きそうなので、さりげなく(さえぎ)る風神官だった。



【風の神殿 息が合う】

「ユウシャ、ゴハン」

「ごっはん」

「勇者は食事をしたばかりですよ」

 風官鳥(ふうかんちょう)がプニプニ勇者に食物を運んできたので、風神官がやんわりと(さえぎ)った。

「オヤツ」

「おやちゅ」

「おやつもです」

 いつの間にか(いき)()っている勇者と風官鳥(ふうかんちょう)だった。



【風の神殿 別れ】

 プニプニ勇者と従者は、風神官と風官鳥(ふうかんちょう)に見送られていた。

「お世話になりました」

「ばっぱい」

 ()()る勇者に風神官が微笑(びしょう)して答えると、風官鳥(ふうかんちょう)も別れの言葉を(くち)にする。

「ジャアナ」

「お前は残りなさい」

 勇者に付いて行こうとする風官鳥(ふうかんちょう)を、やんわり()める風神官だった。



【手土産】

「勇者様がこんなに(おさな)い方だったとは…」

 依頼人がプニプニ勇者を見て(かた)を落としたので、勇者がプニプニな事にショックを受けたのだと従者は思ったが、そうでは無かった。

「こんな事なら(むら)銘菓(めいか)を持ってくるべきでした」

「え?」

「直前まで迷ったんです!」

 手土産(てみやげ)の話だった。



【カボチャの飾り物】

 カボチャの(かざ)り物が街に(あふ)れる季節になった。魔物では無いと従者が何度も言い聞かせたので、プニプニ勇者も(かお)()られたカボチャを見つけては「あっちゃ」と笑いながら()(しめ)すようになってきた。

「たー!」

「勇者様ー」

 しかし(まれ)に飛びかかる事があるので()(ぬけ)けないのである。



【リス】

「森の中にリスがいてね」

 猛獣使いが従者に向かって言った。

「落ちている()()を拾っては頬袋(ほおぶくろ)に入れていたんだ。満杯(まんぱい)になるまでね」

「それで勇者様を思い出したんですね」

 猛獣使いの目の前で、プニプニ勇者は美味しそうにご飯を頬張(ほおば)り、プニプニの()っぺたを(ふく)らませていた。



【ぎりぎり】

 ジッと自分を見つめるプニプニ勇者を前に射手は動けなかった。しばらく会っていないせいで(かお)を忘れられたかもしれない。しかし従者が「勇者様、射手さん帰ってきたよ」と声を掛けると、勇者は射手を思い出して嬉しそうに飛びついた。

「ちゃちゅだー」

 ぎりぎり間に合ったようだ。



【呪文】

「あちょらっぱー」

 勇者が従者にくっついて呪文を(とな)えた。しかし従者は冷静に対応する。

「勇者様、眠いなら寝てください」

「じゃっぱなー」

「勇者様、その状態はお気に入りの毛布をギュッとして、布団に(ころ)がったら解決しますから」

「あじゃらー」

 今日も眠気(ねむけ)と戦う勇者だった。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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