2020年10月弐分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
射手 :凍撃の矢と恐れられている冒険者。勇者大好き。
猛獣使い :獣を操る事が出来る冒険者。
風神官 :風の神に仕える神官。
風官鳥 :ヒトの言葉を解し聖なる風を知らせる鳥。
依頼人 :勇者に依頼をしにきた村人。
【風の神殿 風官鳥】
風の神殿に、ヒトの言葉を解し聖なる風を知らせる風官鳥という鳥がいた。
「コンニチワ、ユウシャ」
挨拶されたプニプニ勇者も返事をする。
「こんちゅわ」
「コンニチワ」
「こんちゅわ」
「コンニチワ」
「では、こちらへ」
永遠に続きそうなので、さりげなく遮る風神官だった。
【風の神殿 息が合う】
「ユウシャ、ゴハン」
「ごっはん」
「勇者は食事をしたばかりですよ」
風官鳥がプニプニ勇者に食物を運んできたので、風神官がやんわりと遮った。
「オヤツ」
「おやちゅ」
「おやつもです」
いつの間にか息の合っている勇者と風官鳥だった。
【風の神殿 別れ】
プニプニ勇者と従者は、風神官と風官鳥に見送られていた。
「お世話になりました」
「ばっぱい」
手を振る勇者に風神官が微笑して答えると、風官鳥も別れの言葉を口にする。
「ジャアナ」
「お前は残りなさい」
勇者に付いて行こうとする風官鳥を、やんわり止める風神官だった。
【手土産】
「勇者様がこんなに幼い方だったとは…」
依頼人がプニプニ勇者を見て肩を落としたので、勇者がプニプニな事にショックを受けたのだと従者は思ったが、そうでは無かった。
「こんな事なら村の銘菓を持ってくるべきでした」
「え?」
「直前まで迷ったんです!」
手土産の話だった。
【カボチャの飾り物】
カボチャの飾り物が街に溢れる季節になった。魔物では無いと従者が何度も言い聞かせたので、プニプニ勇者も顔の彫られたカボチャを見つけては「あっちゃ」と笑いながら指し示すようになってきた。
「たー!」
「勇者様ー」
しかし偶に飛びかかる事があるので気は抜けないのである。
【リス】
「森の中にリスがいてね」
猛獣使いが従者に向かって言った。
「落ちている木の実を拾っては頬袋に入れていたんだ。満杯になるまでね」
「それで勇者様を思い出したんですね」
猛獣使いの目の前で、プニプニ勇者は美味しそうにご飯を頬張り、プニプニの頬っぺたを膨らませていた。
【ぎりぎり】
ジッと自分を見つめるプニプニ勇者を前に射手は動けなかった。しばらく会っていないせいで顔を忘れられたかもしれない。しかし従者が「勇者様、射手さん帰ってきたよ」と声を掛けると、勇者は射手を思い出して嬉しそうに飛びついた。
「ちゃちゅだー」
ぎりぎり間に合ったようだ。
【呪文】
「あちょらっぱー」
勇者が従者にくっついて呪文を唱えた。しかし従者は冷静に対応する。
「勇者様、眠いなら寝てください」
「じゃっぱなー」
「勇者様、その状態はお気に入りの毛布をギュッとして、布団に転がったら解決しますから」
「あじゃらー」
今日も眠気と戦う勇者だった。
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