2020年10月壱分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。しっかり者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
闇司教 :破滅の魔法陣で何かを計画していた人。
暗黒騎士 :プニプニの扱いが完璧な勇者の強敵。
【プニプニの極致】
「勇者様のプニプニの極致を見極める必要があります」
「それは遊んでいる時、食事中、就寝中、いつですか?」
プニプニ勇者を見ながら従者が問うと魔学者は答えた。
「勿論、プニプニしてる時です」
「なるほど」
(どういう事…?)
その会話は冒険者たちを困惑させるのだった。
【月】
「じゅー、とってー」
プニプニ勇者が指を差してねだったが、従者は少し困った口調で答える。
「勇者様、お月様は遠くにあるから取れませんよ」
大きな満月が見える度に従者は何度も同じ回答をしなければならなかったが、問題は勇者が月を食べ物だと思っている事だ。
「たぺたい」
【暗黒騎士 強敵】
「お前のプニプニは暗黒騎士には無効だ!」
闇司教が助っ人と共にプニプニ勇者の前に立ち塞がる。
「この暗黒騎士は大家族に生まれ、物心がつく前から弟妹の面倒を見、更に兄姉の子供の世話もしてきた託児の達人。プニプニの扱いは完璧よ!」
(強敵キター!)
職業は関係無かった。
【暗黒騎士 仕事】
新米剣士がプニプニ勇者の定宿で休んでいると暗黒騎士が現れた。
「何しに来た!」
「無論、仕事だ。勇者はどこかな?」
「誰が教えるか!」
しかし従者と勇者は臆することなく姿を現すと言った。
「暗黒騎士さん、今日はお願いします」
「あんこきゅー」
ベビーシッターだった。
【ドングリと貼紙】
宿の廊下にドングリが何個も落ちていたので、従者が拾おうとするとプニプニ勇者がしがみ付いてきた。
「ろんくり、めーよ!」
どうやら勇者には何か意味があるらしい。その為、貼紙で注意を促す事にしたのだが、冒険者たちには謎でしかなかった。
“足下、プニプニとドングリ注意”
【目印】
「ドングリを落としておけば、帰る時の目印になるんだ」
新米狩人が提案すると、珍しく従者が異を唱えた。
「その方法だと勇者様がドングリを拾いたくて暴れてしまうよ」
抱っこされたプニプニ勇者は既にジタバタしている。
「ろんくりー!」
何故かドングリ大好きな勇者だった。
【栗拾い】
従者に連れられて栗拾いに来たプニプニ勇者は、大好きなドングリに似た栗の実がいっぱい落ちていたので喜んだ。
しかし、そこにトゲトゲの魔物が現れた。勇者は小さくて軽い伝説の剣をブンブンする。
「たー!」
「勇者様、それ栗のイガですよ」
栗拾いも勇者にとっては冒険だ。
【栗の実】
プニプニ勇者は拾った栗の実をテレーン!と得意気に掲げて新米剣士に見せた。
「おっきな栗だな」
褒められて勇者は嬉しそうに頷く。しかし新米剣士が栗を食べようと言うと、勇者はトテトテと走って隠れてしまった。
「どうした、勇者?」
その栗の実は食物ではなく宝物なのだ。
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