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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
44/302

2020年09月四分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:二頭身でオムツ姿のプニプニで幼児な勇者。

従者    :勇者のお世話係。


道化師   :ふざけてばかりの冒険者。

新米剣士  :空回り気味だが頑張っている冒険者。

新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。

猫姿の精霊 :勇者を守護する為、定宿の裏庭にいる。


千里眼と主 :勇者の動向を探る二人。

主事    :千里眼と主を結果的に管理している人。


魔技師   :新しい魔法を作る技師。

光の蝶   :光の神の使い。

光の神官  :光の神に仕える者。

【プニプニ団 相槌】

「果樹園の手伝いなんてどう?」

「おー」

 新米狩人が次のクエストについて提案した。

「魔物退治がいい!」

「む!」

 新米剣士が意見する。

「僕たちのレベルじゃキツイよ」

「あー」

 話しに参加してるつもりなのか、従者の(ひざ)の上で、相槌(あいづち)っぽいものを入れるプニプニ勇者だった。



【タイミング】

 従者が呼ぶと、少し離れた場所にいたプニプニ勇者はトコトコと走ってきた。

「じゅー」

 従者は身構(みがま)える。何故なら勇者はスピードを(ゆる)めることなく突進してくるからだ。タイミングを見計(みはから)い、素早(すばや)く抱っこするしかない。

「ごっちゅん!」

 そして見誤(みやま)った場合は、大体(はな)が痛くなる。



【魔技師 ポンポコリン】

 ()()められた魔技師はプニプニ勇者に魔法を掛けた。

「お腹がポンポコリンになる魔法を受けろ!」

 しかし勇者には()かなかった。何故なら(すで)にお腹がポンポコリンだからだ!

「何だと!?」

 (くや)しがる魔技師を見ながら冒険者たちは思った。

(その魔法は何の為に作ったの?)



【魔技師 尻尾】

「我が作りしこの魔法を受けてみよ!」

 魔技師は更にプニプニ勇者に魔法を掛けた。良く見るとフサフサの尻尾(しっぽ)()えているではないか!

「お!」

 勇者は自分の尻尾(しっぽ)を追いかけてクルクルと回り、その様子は何とも(いや)されるものであったが、しかし冒険者たちは思った。

(だからその魔法は何の為に作ったの?)



【光の蝶】

「光の(ちょう)(あたま)()まれば勇者は認められます」

 プニプニ勇者に向かって光の神官が告げると、光の(ちょう)が現れた。ヒラヒラと周りを飛ぶ(ちょう)に勇者は()を輝かせる。

「ひりゃひりゃ!」

 そして元気に追い駆け始めた。

(ちょう)が止まるまで待って、勇者ー!」

 プニプニには(むずか)しい要望である。



【プニプニ様ごっこ 変わる】

「このプニプニ様を選ぶとはお()が高い」

「そうだろう、そうだろう」

「しょーだりょう」

 道化師と新米剣士と抱っこされたプニプニ勇者が遊んでいた。

「今度は何ですか?」

「プニプニ様ごっこだよ」

(この前と内容が違う!)

 プニプニ様ごっこは気分(きぶん)で内容が変わるのだった。



【塩の湖】

 冒険者たちの前に(しお)の湖が現れ、皆、()めては「(しお)だ、(しお)だ」と笑っていたので、プニプニ勇者も真似をしたがった。

 従者が()めてもきかないので、少しだけ()めさせてみると、塩辛(しおから)くて顔を(しか)めていたが、しばらくすると従者に言う。

「もっかい!」

 何故か再挑戦する勇者だった。



【虫の音】

 プニプニ勇者は窓の(そば)で従者を呼んだ。リリリリリやリーンリーンという音が気になるらしい。

「おとする」

「あれは虫さんが鳴いてるんですよ」

 従者が教えると、勇者は窓に()()り虫と一緒に鳴き始めた。

「にゃーにゃーにゃー」

「勇者様、それ猫です」

 秋の夜長(よなが)は平和である。

楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!

気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索して頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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