2020年08月四分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者 :勇者のお世話係。
道化師 :ふざけてばかりの冒険者。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
新米剣士 :空回り気味だが頑張っている冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。
宿屋の夫妻 :勇者の定宿を営んでいる夫婦。
強化師 :スキルの強化を生業とする者。
闇司教 :破滅の魔法陣で何かを計画していた人。
【貼紙】
「うー!」
いつになく動き回るプニプニ勇者に、宿の女将が声を掛けた。
「勇者ちゃん、今日は落ち着かないわね」
「おー!」
そんな勇者の為に、女将は貼紙を貼った。
『プニプニ、ウロウロに付き足元ご注意下さい』
(何の店?)
味に定評のある勇者の定宿兼食堂である。
【強化師】
「勇者とプニプニの力、どっちを強化したいんだ?」
プニプニ勇者に強化師が質問すると、冒険者たちは即答した。
「プニプニで」
「でも勇者ちゃんは既にプニプニよ?」
「プニプニは幾らあっても困らないかと」
「ですが…」
熱い議論を見て強化師は思った。
(冗談だったのに)
【洗顔】
「勇者様、顔を洗いましょう」
従者に促され、プニプニ勇者は小さな手で水を掬い、顔にパシャパシャと水を掛け、頬っぺたをこする。そして終わったとばかりに、どこかに行こうとした。
「勇者様、顔も拭きましょう」
「お?」
顔を洗うの中に「拭く」が入っていない勇者だった。
【暑い日の抱っこ】
「じゅー、だっこ」
暑い夏の日、プニプニ勇者がそう言われ、何事も無く抱っこする従者に狩人が尋ねる。
「暑くないの?」
「暑いです」
「あちゅい」
狩人は理解した。
「でも抱っこは必要なのね」
「必要です」
「だっこ」
そんな訳で涼しい場所にクエストに行く事になった。
【プニプニ様ごっこ】
「このプニプニ様が目に入らぬか!」
「にゅか!」
「ははー」
プニプニ勇者と遊んでいる道化師と新米剣士に従者は話し掛けた。
「何してるんですか?」
「プニプニ様ごっこだよ」
(聞いても分らなかった…)
この後、勇者の昼寝の時間の為、プニプニ様ごっこは終了したのだった。
【闇司教 再び】
再び闇司教がプニプニ勇者の前に現れた。
「私にはもうプニプニは効かんぞ」
そう豪語する闇司教に、勇者はプニプニと立ち向かう!
「効かんと言ったろう?」
闇司教が嘲笑う。しかし勇者は再度プニプニした!
「効かないって言ってるのに、しょうがないなあ」
少し効いた。
【プニプニ団 初クエスト】
プニプニ団の初クエストは、とある素材を取ってくる事。素材はすぐに見つかったが、新人狩人と従者は困惑していた。
「ほぼ一本道なのに、何で4人の内2人も迷子になるの…?」
「不思議だね…」
そしてプニプニ勇者と新人剣士を、ダンジョン迷子センターに迎えに行く2人だった。
楽しみにしてくださっている皆様も、初めての方も、ご一読頂き、ありがとうございます!
気に入ったものがございましたら、ブックマーク、評価、感想など頂けると嬉しいです。
少しでも反応があると励みになります。
こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。
まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。




