2020年07月参分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者:勇者のお世話係。
戦士 :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。
狩人 :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
魔学者 :魔法の力で色々な道具を作る研究者。
考古学士 :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。
冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。
宿屋兼食堂 :勇者の定宿。
怪鳥 :主食は果物。子育て中。
猛獣使い :様々な獣を操る冒険者。
闇司教 :破滅の魔法陣で何かを計画していた人。
【戦士の兜】
「どうだこの兜は?角も付いてて格好良いだろう」
戦士は新調した兜をプニプニ勇者に見せた。
「ちゅの」
兜を見た勇者ははしゃいで角を触る。
「勇者が掴んでも安全なように、尖ってるところは丸くしておいたからな」
勇者を肩車する事もある戦士は、色々考えてくれていた。
【看板】
新米狩人は、宿屋兼食堂の入り口に不思議な看板を見つけた。
“プニプニいます”
中に入っても何がプニプニなのか分らないでいると、奥から声が聞こえる。良く見るとプニプニ勇者が遊んでいるのだ。
(プニプニって勇者の事か!)
因みに、勇者のクエスト時には看板は出ていない。
【怪鳥 食べ物】
「あそこを見て!」
狩人が遠見の魔法を使ってある一点を拡大した。そこには怪鳥の巣とヒナが見える。
「フワフワですね…あっ!」
巣の中には何故かヒナと一緒にプニプニ勇者がいたのだ。そこに怪鳥が戻ってきた。
「あの、怪鳥の食べ物って人げ…」
「安心して!果物だから」
【怪鳥 出てこない】
猛獣使いは、怪鳥に巣の中のプニプニ勇者を返して欲しいと頼んだ。
「分かってくれたようだ」
猛獣使いが笑顔で振り返る。
「さあ勇者様、帰りましょう」
「やー」
安堵した従者が勇者に声を掛けたが、フワフワのヒナの中にいるのが心地良かったのか、勇者の方が出てこなかった。
【忍 忍び足】
「プニプニ殿、音を立てずに歩く練習をする也」
忍の言葉にプニプニ勇者は頷いた。
「では右足をそっと前に出す也」
プニ!
「次に左足」
プニ!
「床に伏せる」
プニプニ!
「うーん、プニプニ殿にはまだ早かった也な」
「お?」
動く度にプニプニが出てしまう勇者だった。
【伝説のプニプニ】
「勇者様のプニプニは伝説のプニプニではないでしょうか?」
「伝説のプニプニ!」
(また変な事言い出した!)
魔学者の言葉に従者と冒険者たちはそれぞれ驚いた。
「なら古文書を調べましょう!」
「そうですね、考古学士さん」
(増えた!)
プニプニ談議に考古学士が加わった。
【破滅の魔法陣】
「破滅の魔法陣は、勇者の魔力を吸収する事で発動するのだ!」
闇司教はプニプニ勇者と冒険者たちに高らかに告げたが、魔法陣は発動しなかった。
「何故!?」
多分、魔力では無くプニプニを吸収したのだと冒険者たちは思ったが、計画は阻止できたので、そっとしておくことにした。
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