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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
35/302

2020年07月参分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者:勇者のお世話係。


戦士    :勇者のクエストのメンバー。戦闘が得意。

狩人    :勇者のクエストのメンバー。探索が得意。

忍     :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。

魔学者   :魔法の力で色々な道具を作る研究者。

考古学士  :ダンジョン迷子センターの探索スタッフ。方向音痴。


新米狩人  :冒険者になったばかりの若者。

冒険者たち :冒険を生業とする人々。勇者と共にクエストをする事が多い。

宿屋兼食堂 :勇者の定宿。


怪鳥    :主食は果物。子育て中。

猛獣使い  :様々な獣を操る冒険者。

闇司教   :破滅の魔法陣で何かを計画していた人。

【戦士の兜】

「どうだこの(かぶと)は?(つの)も付いてて格好良いだろう」

 戦士は新調した(かぶと)をプニプニ勇者に見せた。

「ちゅの」

 (かぶと)を見た勇者ははしゃいで(つの)を触る。

「勇者が(つか)んでも安全なように、(とが)ってるところは(まる)くしておいたからな」

 勇者を肩車(かたぐるま)する事もある戦士は、色々考えてくれていた。



【看板】

 新米狩人は、宿屋兼食堂の入り口に不思議な看板を見つけた。

“プニプニいます”

 中に入っても何がプニプニなのか分らないでいると、奥から声が聞こえる。良く見るとプニプニ勇者が遊んでいるのだ。

(プニプニって勇者の事か!)

 (ちな)みに、勇者のクエスト時には看板は出ていない。



【怪鳥 食べ物】

「あそこを見て!」

 狩人が遠見(とおみ)の魔法を使ってある一点を拡大した。そこには怪鳥(かいちょう)の巣とヒナが見える。

「フワフワですね…あっ!」

 巣の中には何故かヒナと一緒にプニプニ勇者がいたのだ。そこに怪鳥(かいちょう)が戻ってきた。

「あの、怪鳥(かいちょう)の食べ物って人げ…」

「安心して!果物だから」



【怪鳥 出てこない】

 猛獣使いは、怪鳥(かいちょう)に巣の中のプニプニ勇者を返して欲しいと頼んだ。

「分かってくれたようだ」

 猛獣使いが笑顔で振り返る。

「さあ勇者様、帰りましょう」

「やー」

 安堵(あんど)した従者が勇者に声を掛けたが、フワフワのヒナの中にいるのが心地良かったのか、勇者の方が出てこなかった。



【忍 忍び足】

「プニプニ殿、音を立てずに歩く練習をする也」

 忍の言葉にプニプニ勇者は(うなず)いた。

「では右足をそっと前に出す也」

プニ!

「次に左足」

プニ!

「床に()せる」

プニプニ!

「うーん、プニプニ殿にはまだ早かった也な」

「お?」

 動く度にプニプニが出てしまう勇者だった。



【伝説のプニプニ】

「勇者様のプニプニは伝説のプニプニではないでしょうか?」

「伝説のプニプニ!」

(また変な事言い出した!)

 魔学者の言葉に従者と冒険者たちはそれぞれ(おどろ)いた。

「なら古文書を調べましょう!」

「そうですね、考古学士さん」

(増えた!)

 プニプニ談議(だんぎ)に考古学士が加わった。



【破滅の魔法陣】

破滅(はめつ)の魔法陣は、勇者の魔力を吸収する事で発動するのだ!」

 闇司教はプニプニ勇者と冒険者たちに高らかに告げたが、魔法陣は発動しなかった。

「何故!?」

 多分、魔力では無くプニプニを吸収したのだと冒険者たちは思ったが、計画は阻止できたので、そっとしておくことにした。

お読み頂き、ありがとうございます。


楽しんで頂けましたら、ブックマーク、評価、感想お願い致します。

少しでも反応があると励みになります。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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