2020年06月四分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者:勇者のお世話係。
冒険者たち :勇者と知り合いの冒険する人々。
忍 :大陸にやってきた忍術を使う冒険者。
宿屋の夫妻 :勇者の定宿を営んでいる夫婦。
解呪師 :呪いを解除するのを生業とする者。
先輩冒険者 :経験豊富な冒険者。
新米狩人 :冒険者になったばかりの若者。
ダンジョン迷子センター:ダンジョンで迷った冒険者を助ける組織。
【手乗り勇者 小さい】
プニプニ勇者はトラップに引っ掛かり、片手で持てる程に小さくなってしまった。
冒険者の手や肩や頭の上で遊ぶ勇者を見て、しばらくこのままで良いのでは?という流れになった時、従者が訴える。
「隙間に入り込んで見えなくなっちゃいますよ!」
やはり早急な解呪が必要だ。
【手乗り勇者 起きた】
手乗りサイズになってしまったプニプニ勇者の呪いを解く為に、解呪師が呼ばれた。しかし入っているはずの箱の中に勇者の姿はない。
「勇者様ー、どこですかー!」
慌てた従者はそこらじゅうを探し回る。
≪おっき≫
「あ、いたよ、従者くん」
おもちゃの陰で寝ていただけだった。
【手乗り勇者 解呪】
解呪されて元の大きさに戻ったプニプニ勇者を見て、冒険者たちから溜息が漏れた。
「大抵は解呪すると喜んでくれるんだけどね」
解呪師が苦笑する。
「皆さん、手乗り勇者様が名残惜しいみたいです」
それでも抱っこした勇者がギュッと掴まってくるので、満足な解呪師だった。
【登る】
「うーしょ、うーしょ」
プニプニ勇者は登るのが好きだ。いつも箱やベッドに登りご機嫌である。今日も勇者は登った先で従者を呼んだ。
「じゅー、ここよー」
「なんでそんな所にいるんですか、勇者様!?」
どうやって登るのか分らないが、偶に崖の上にいたりするので油断できない。
【新米狩人 発見】
「こっちにプニプニがいます!」
新米狩人が先輩冒険者とダンジョンを探索していると、偶然プニプニ勇者を発見した。
「お、勇者じゃないか」
戸惑う新米狩人に先輩冒険者が言う。
「初勇者救助だな!」
「何ですか、それ…?」
勇者特有の用語に困惑するしかない新米狩人だった。
【新米狩人 驚き】
プニプニ勇者を救助した新米狩人は、ダンジョン迷子センターまで送り届けた。スタッフは礼を言うと勇者を抱っこしてオモチャの置いてある一画に連れて行く。
「勇者ちゃん、従者くんが来るまで遊んでてね」
(プニプニの勇者って当たり前なの!?)
驚きの連続な新米狩人だった。
【プニプニの舞】
「勇者様がプニプニの舞をしています!」
従者の言葉に定宿の夫婦は振り向いた。
「今日はどうしたの?」
「眠いけど遊びたい気持ちを表現しているようです」
プニプニの舞とは、プニプニ勇者が手足をバタつかせているだけなのだが、余りに真剣なので名前が付けられたのだった。
【忍 別れ】
宿に現れた忍に、プニプニ勇者は大喜びで走り寄った。
「ちゅのぴ!」
「プニプニ殿、実は某…」
「あーそーぼー」
間髪入れずに飛びつく。
「そろそろ別の地に…」
「あーそーんーでー」
(まあ良い也)
遊んで欲しい勇者にくっつかれて、忍はもう少しこの街に留まる事にした。
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