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プニプニ勇者140字小説  作者: 屑屋 浪
26/302

2020年05月弐分

ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。


【登場人物】

プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。

従者:勇者のお世話係。


獣の精霊  :眷属(猫)の姿を借りて人間界に顕現した精霊。

裏庭の精霊 :獣の精霊の知り合い。勇者を守護してる。


勇者の定宿 :宿屋兼食堂。冒険者たちがたむろしている。

【獣の精霊 見破られる】

 (けもの)の頭を持つ精霊は、眷属(けんぞく)の姿を借りて人間界に顕現(けんげん)した。

≪これなら精霊だと分かるまい≫

 しかし猫の姿になった精霊に幼児(ようじ)が近付いてきて言った。

「ちぇーれー」

「勇者様、猫さんがビックリするから、シーって近付きましょうね」

 プニプニ勇者に速攻(そっこう)見破(みやぶ)られた精霊だった。



【獣の精霊 質問】

 猫の姿を借りた(けもの)の頭を持つ精霊は、プニプニ勇者に「ちぇーれー」と言われて()でられていた。正体を見破(みやぶ)られた精霊は、猫たちを集め、この幼児(ようじ)について質問する。

≪こやつは何者だ?≫

(プニプニです)

(プニプニっす)

≪それは見たら分かる≫

 しかし聞いても分らなかった。



【獣の精霊 言い出せない】

「お、猫だ」

「猫さん可愛い」

≪やはり私が精霊だと分らないようだな≫

 プニプニ勇者の定宿に付いてきた(けもの)の頭を持つ精霊は、冒険者に猫として(あつか)われ満足していたが、実は一部の冒険者にはバレていた。

(あれ精霊だろ?)

(何でいるの?)

 言い出せないだけだった。



【獣の精霊 知り合い】

 プニプニ勇者の定宿で、(けもの)の頭を持つ精霊は裏庭である気配(けはい)に気付いた。

≪他にも精霊がいたか≫

 それは姿を現すと、すぐに出ていくように言った。

≪こちらにも理由が…あれ?≫

≪そんな事は知ら…え、お前、何でここにいるの?≫

≪それはこっちの台詞(せりふ)だ!≫

 知り合いだった。



【獣の精霊 守護】

 (けもの)の頭を持つ精霊は知己(ちき)の精霊に再会した。

≪お前、何やってるの?≫

≪勇者の守護≫

 精霊はおやつをアグアグしているプニプニ勇者を指して(たず)ねる。

≪勇者ってこのプニプニ?≫

(ただ)幼児(ようじ)扱いするなよ!こいつはお腹もポンポコリンなんだぞ≫

(ただ)幼児(ようじ)扱いしてるのはお前だよ≫



【獣の精霊 理由】

≪人間界に何しに来たの?≫

 知己(ちき)の精霊に(たず)ねられ、(けもの)の頭を持つ精霊は即答した。

≪お前を探しに来たんだよ!≫

≪は?≫

≪お前、精霊界で連絡取れないって心配されてるからな≫

≪マジで?≫

 プニプニ勇者を守護する精霊は、不精(ぶしょう)な性格な為に地元で行方不明(あつか)いになっていた。



【獣の精霊 帰界】

 (けもの)の頭を持つ精霊は知己(ちき)が見つかったのでさっさと精霊界へ帰ってしまった。

「この前の猫さん居ませんね」

「ないねー」

 しかしその後、様々な精霊がプニプニ勇者を守護する精霊を(たず)ねるようになったのである。

≪お前、プニプニの子守してるんだって?≫

≪違わないけど、違う!≫

読んで頂き、ありがとうございます。


こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。


まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。

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