2020年05月弐分
ツイッターで投稿しているプニプニ勇者の物語です。
【登場人物】
プニプニ勇者:勇者は二頭身でオムツ姿のプニプニな幼児な勇者。
従者:勇者のお世話係。
獣の精霊 :眷属(猫)の姿を借りて人間界に顕現した精霊。
裏庭の精霊 :獣の精霊の知り合い。勇者を守護してる。
勇者の定宿 :宿屋兼食堂。冒険者たちがたむろしている。
【獣の精霊 見破られる】
獣の頭を持つ精霊は、眷属の姿を借りて人間界に顕現した。
≪これなら精霊だと分かるまい≫
しかし猫の姿になった精霊に幼児が近付いてきて言った。
「ちぇーれー」
「勇者様、猫さんがビックリするから、シーって近付きましょうね」
プニプニ勇者に速攻で見破られた精霊だった。
【獣の精霊 質問】
猫の姿を借りた獣の頭を持つ精霊は、プニプニ勇者に「ちぇーれー」と言われて撫でられていた。正体を見破られた精霊は、猫たちを集め、この幼児について質問する。
≪こやつは何者だ?≫
(プニプニです)
(プニプニっす)
≪それは見たら分かる≫
しかし聞いても分らなかった。
【獣の精霊 言い出せない】
「お、猫だ」
「猫さん可愛い」
≪やはり私が精霊だと分らないようだな≫
プニプニ勇者の定宿に付いてきた獣の頭を持つ精霊は、冒険者に猫として扱われ満足していたが、実は一部の冒険者にはバレていた。
(あれ精霊だろ?)
(何でいるの?)
言い出せないだけだった。
【獣の精霊 知り合い】
プニプニ勇者の定宿で、獣の頭を持つ精霊は裏庭である気配に気付いた。
≪他にも精霊がいたか≫
それは姿を現すと、すぐに出ていくように言った。
≪こちらにも理由が…あれ?≫
≪そんな事は知ら…え、お前、何でここにいるの?≫
≪それはこっちの台詞だ!≫
知り合いだった。
【獣の精霊 守護】
獣の頭を持つ精霊は知己の精霊に再会した。
≪お前、何やってるの?≫
≪勇者の守護≫
精霊はおやつをアグアグしているプニプニ勇者を指して尋ねる。
≪勇者ってこのプニプニ?≫
≪只の幼児扱いするなよ!こいつはお腹もポンポコリンなんだぞ≫
≪只の幼児扱いしてるのはお前だよ≫
【獣の精霊 理由】
≪人間界に何しに来たの?≫
知己の精霊に尋ねられ、獣の頭を持つ精霊は即答した。
≪お前を探しに来たんだよ!≫
≪は?≫
≪お前、精霊界で連絡取れないって心配されてるからな≫
≪マジで?≫
プニプニ勇者を守護する精霊は、不精な性格な為に地元で行方不明扱いになっていた。
【獣の精霊 帰界】
獣の頭を持つ精霊は知己が見つかったのでさっさと精霊界へ帰ってしまった。
「この前の猫さん居ませんね」
「ないねー」
しかしその後、様々な精霊がプニプニ勇者を守護する精霊を訪ねるようになったのである。
≪お前、プニプニの子守してるんだって?≫
≪違わないけど、違う!≫
読んで頂き、ありがとうございます。
こちらはツイッターでほぼ毎日更新しております。ご興味がありましたら、ツイッターで #プニプニ勇者 と検索すれば出てきますので、ご覧頂けると幸いです。
まだ続きますので、次回もよろしくお願いします。




