第7アクセス‐‐‐合流
ドパパパパッバララララ
「怯むな!突っ込め!」
こちらはID、WJ・0000ジェネが率いる第零部隊とID、M・0002インタルが率いる第二部隊だ。
「インタル、まだか!」
「あと・・・もう少し・・・・」
プログラミングを専門とするインタルが率いる第二部隊がこのサーバーにアクセスし、その間にジェネが率いる第零部隊が援護するという陣形だ。
こちらは作戦開始時から大幅に人数が減っている。
「いそげ!そろそろエネルギー残量が危なくなってきた」
「わ・・・分かってはいるさ・・・・」
サーバーにアクセスするためのホロキーボードを打つ手が少し焦る。
「ひえっ!」
「どうした!」
最も前で戦っていた者のエネルギーがついに底をついた。エネルギー攻撃という手段をなくしたブレイカ―はただのデジタルデータのポリゴン塊だ。
ここぞとばかりにウイルスの軍勢が押し寄せる。
ジェネは味方のもとへと走るが、間に合わない。また仲間が一人消える。そう覚悟したその直後。
ドッゴオン
突如無数の赤い刀がウイルスの軍勢に突き刺さった。
「なっ・・・」
続いて凄まじい轟音が鳴り響き、何発もの黒い砲弾がウイルスを削除する。
「これは・・・・」
皆何が起きたのか分かっていなかった。一瞬固まった部隊をジェネがまとめる。
「エネルギー不足の者はすぐさま補給パックで回復、仲間が来たぞ!」
赤い刀はネルクを、黒い砲弾はミリタリーをそれぞれ象徴している。
「おい、無事か?」
「助かったネルク」
「こっちはまだ一人も欠ってないぜ」
「ミリタリーもよく来てくれた」
これで第零、第二、第五、第六部隊が集結した。
「で、インタルまだか?」
「あと・・・・三分ほどもらえないかい?」
ウイルスの軍勢が再び勢いを増しつつある光景を見て、正直三分も持ちこたえられる気がしない。
「ふう・・・・よし今から死ぬ気で戦え!」
「でも死ぬなよ~」
「死なない程度にな」
「・・・・まったくだよ・・・」
この絶望的な状況を和ませようとする少しおちゃらけたおたけびをあげ、ウイルスの軍勢に突っ込んでいく。




