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システム=神  作者: 橿倪・クレナイ
インフェルニティ第一端末
10/21

第9アクセス‐‐‐任務完了

「よくも彼らを傷つけてくれたね」


 いつもならうざいとしか思わなかったこの声は、今はとても頼もしく聞こえる。

 突如俺達の正面に、あの男、東風直人がディスプレイで出現する。

 いきなりのことで俺は思考が停止する。何故この男が現われるんだ?


「君達ウイルスは、我々にとっても、彼らにとっても邪魔な存在なんだよ。だから消えてくれるかな?」


 ディスプレイの向こうで東風直人が何かを操作する。すると、さっきまで蠢いていたウイルス達が無機質な音をたてて止まった。


「インタル君。プログラムは出来たかい?」

「たった今、完成したところです」


インタルは完成したばかりのプログラムをウイルスに送りつける。相当な量だ。


「君達は終わりだ」

ガガッ


いやな音がしてウイルスが四散する。


「ウイルスに自滅プログラムを送りつけたんだ。これでこのサーバーのウイルスは全て削除されるはずだよ」

「ぶはあ~~~」


気が抜けて全員床にへたり込む。


「・・・・ていうかそんなこと出来るんだったら最初っからやればよかったんじゃねえの?」

「それがそうもいかないんだよ。このサーバーを統括するこの部屋じゃないと出来ないことなんだ」

「なんだそれ、めんどくせえな」

「はは、でも生き残った」

「ああ・・・・生き残った・・・・・」


皆抱き合い、涙を流して歓声を上げた。

 そんな彼らを横目に、俺は東風直人に視線を向ける。


「何でお前が出てくるんだ?」

「大切な君たちを助けるためじゃないか」


いつもは笑っていて、頼りなさそうにしている奴が、真面目な顔でいう。こいつのこんな顔を見るたのは初めてだ。


「僕だってちゃんと君たちを心配する心はあるんだよ」

「初めて知った。それがホントか怪しいけどな」

「相変わらずひどいな~」

「お互い様だ」


何はともあれ、今回はこいつの横入れのおかげで助かった。皮肉を言ってやるが心の中では感謝している。



「では、帰るか皆の者!」

「おおっ!」


サーバー奪還作戦は俺たちの勝利で幕を閉じた。作戦参加者の約半分以上という多大な犠牲を払ってサーバーを奪還した。それはけして小さなものではなかった。


なんかむちゃくちゃな任務完了でした。

いい終わり方が見つからなくて。


これからもいろいろと頑張っていきます。

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