#2
誤字やら質問やらありましたらいつでも聞いてください。質問に関してはネタバレにならない範囲で答えます。
あとヴァルキュリアの更新しないでこっち更新しちゃってすいません。
明日はやりますから(フラグ)
―――――さてここで問題です。
現在『定時帰宅のボルト』を自称するY君が秒速10メートルの速さで二キロ離れた学校に全速力で向かっています。
そして、彼が逃げたことに気がついたYさんが彼が走り出してから十秒後に秒速20メートルの速さで彼を追いかけ始めました。
しかしその五秒後、このままでは追い付かれると悟ったY君はあらかじめ用意していた『緊急逃走用自転車145号』に乗って秒速50メートルで走り出しました。
…………さて、ここで問題です。彼は無事Yさんから逃げ切ることができたでしょうか?
答えは―――――
「もー!先に行かないでよー!今私、少し怒ってるんだからね!」
「はい…………」
答えは……その後あり得ない速度をだした祐によって、数秒もしないで追い付かれる。でしたぁ!
答えが分かった君はスゴいぞ!ヤンデレ検定三級を授けよう!…………はぁ~…………
何で自転車に追い付けるんだよ…………
いや長波半端ないってぇ!ホント半端ないってぇ!あんなん絶対できひんやん!普通!
「もう逃げたりしちゃ……めっ!だからね!」
そう言って可愛らしい表情で俺の頭を軽くペシンと叩いてくるゆーちゃん。当たり前のように目から光が消えている。
そのまま俺の命も、滅っ!しちゃいそうですね。
「……ま、まだここから学校まで少しあるし、そこまで一緒に歩いていこうぜ?」
「うん!最初っからそのつもりだったよ!」
「そっか……それはよかった。……ところで……」
「…………ん?何、どうかした?」
「何でゆーちゃんは当たり前のように俺の腕に抱きついてるの?」
祐は俺を捕まえた時からずっと俺の腕をがっちりホールドしているのだ。
ぶっちゃけ恋人でも好きなやつでもないから嬉しくないしそれ以上に痛い。とにかく痛い。
腕が強く締め付けられて血が止まっていそうなほどである。
「んー……何となく?」
顎に指を当てながら小首を傾げる祐。可愛くないし需要ないからお帰りください。
「……もういいよ。学校ついたら離してくれよ。」
「うん!」
祐の元気のいい返事を聞き流しながら俺たちは学校へと向かっていった。
*****
『私立相良学園高校』
それが俺たちが通っている学校の名前だ。
キイコキイコと緊急逃走用自転車145号を押しながら、祐と無駄にでかい校門をくぐっていった。
サッカー部や野球部が朝練をやっているグラウンドを通り抜け、玄関で靴を上履きに履き替えて高二のフロアへ……
「よっす!陽治。」
俺と祐のクラスである高二C組へ向かうと、教室に集まっていたクラスメイトの中の一人が挨拶をしてきた。
「ああ。おはよう、大地。」
彼の名前は佐藤大地。趣味は家事全般だそうで、部活はパリピの園、テニス部である。しかも強い。
コミュニケーション能力が高く、いろんな人と話しているが、何故か俺とよく話すし帰りも一緒に帰る仲である。
「昨日のやり過ぎ見た?」
「あー……見忘れたわ。すまん。」
「何だよー!折角今本島が昨日の関さんのモノマネやってたのにー。」
「マジか。……本島、もっかいやってくんね?俺見そびれたからさ。」
「えー、やだよー。」
「いーじゃん。見せたれ見せたれ。」
「しょーがねーなー……この模様を合わせると…………666!悪魔の数字!」
「ブハッ!マジか本島!オモロッ!」
あっはっはっはっは!これは面白いですなぁ!…………あー、ツマンネ。
嫌々ながらモノマネをやってくれた本島。大して面白くはないが、適当に笑ってそう答えておくのが社交辞令だからしょうがないのである。本音を言っても冷たいめで見られるだけだしな。
「よかったやん本島。うけたやん。次もやってくれよな~。」
「いや~、次は絶対滑るって~。無理だよ~。」
じゃあ最初っからやんなよ。
そんな糞みたいな会話に混じっているうちに、担任の先生が入ってきて朝礼が始まった。
「きりーつ……礼。」
「おはよーございまーす。」
「はーい。じゃあ連絡事項伝えていきまーす。最初の連絡は―――――」
そのまま朝礼が進み、その後授業が始まった。
教室がまたあのつまらんネタで笑いに包まれているなか過ごしていたら、気付けば終礼になっていた。
時が経つのは早いものである。
「きりーつ……礼。」
「さよーならー。」
……さて、帰るか。
俺はそんなことを思いながら教室から出ていった。
「……あっ、あの!あずまく―――――」
「陽治!帰ろうぜ!」
声のした方を見ると、大地が数人の友達を引き連れて立っていた。
「ああ……今日は部活は休みなのか?」
「そうじゃなかったらここにいねーだろ。」
「……だろうな。帰るか。」
「ああ!行こうぜ!」
「あっ…………」
立ち去る俺たちを引き留めようとして躊躇っているような様子のピンク髪の女子が俺たちのことを見ていたが、俺以外誰も気づいていなかったので、俺もそのまま彼らについていった。
*****
「―――――でさー。晴咲のヤツがさー……」
「えっ!それマジかよ!」
「マジのマジよ。」
「マジかー。アイツ茜のこと好きだったんかー。知らなかったわー。」
パリピの彼らの会話に取り敢えずいい感じの相づちをうっていく。
これだけしておけば問題ない。自分に話題が振られない限りは大丈夫だ。
……あーしかし。
つまらんな。
何かおもろいことないかなー。異世界転生とか。
俺が異世界転生したら絶対祐も追っかけてくるよなー。『異世界転生したら幼馴染みが追ってきました』なんちって。
あー。ワロタワロタ。
そんなことを自分以外のこと上の空で考えていた時である。
「…………あれ?」
気づくと俺の周りにはさっきいたはずのパリピたちがいなくなっていた。
辺りを見回してみると、後ろの方で大地がすごい形相で何か叫んでいたが、何を言っているかさっぱりわからなかった。
そして次の瞬間聞こえたのは、車のブザーの音だった。
「―――――えっ?」
そして俺は、高速で突っ込んできたトラックに撥ね飛ばされた―――――
マブラヴのせいで最近更新が遅れてしまっています。
悪いのはマブラヴであって私ではありません。そこ、間違えないように。




