第20話 最高じゃねえか、このシステムゥゥゥ!!! 〜セットボーナス報酬はまさかの限定制服
そういえば、カヨちゃんのステータスって、今まで見たことがなかったな。
俺は視界の端のアイコンに意識を集中させ、システム画面を展開した。
そして、「教えてよー!」と不満げに頬を膨らませているカヨちゃんへと、そっと意識のピントを合わせる。
半透明のウィンドウに彼女の詳細が浮かび上がった。
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名前:望月カヨ(もちづきかよ)
年齢:10歳
属性:村娘
体力:D
武力:E
技術力:C
知略:C
魅力:B
信頼/忠誠:7
スキル:家事全般
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(お、おお、見られるじゃん!)
岩松、久蔵、五助では見られなかった情報が表示されている。
体力「D」、武力「E」と子供らしい数値だが、魅力が「B」というのはなるほどといったところだ。
ここからどう成長していくのか、その過程を楽しめる――なんだか、めちゃくちゃ育て甲斐があって良いな。
プロデューサー気取りでふむふむと頷いていると、ふと、カヨちゃんのステータスの最下部に、いままではなかったボタンが出現していることに気がついた。
そこに書かれていた文字は――。
【所有する】
えっ……所有する……? 待て、どういうことだ?
まさか、カヨちゃんを「俺の所有物」にできるということだろうか。
ゴクリと唾を飲み込む。
得体の知れないヤバさを感じつつも、それ以上に男としての、そしてロリコンとしての好奇心が抑えきれなかった。
俺は、その【所有する】の文字に全意識を集中させた。
――カチリ。
次の瞬間、俺の視界の中で、虹色のビジュアルエフェクトが嵐のように渦を巻いた。
スマホゲームで最高レアリティが当選した時のような、神々しいファンファーレが耳の奥で鳴り響く。
光の粒子が収束し、目の前にメッセージが躍り出た。
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「望月カヨ」を所有しました。
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カヨちゃんを所有してしまった……。
ゲームライクな表記とはいえ、「所有」などというメッセージを出されると、なんだか物凄く不穏で、とてつもない背徳感と多幸感が同時に押し寄せてくる。
悶絶しそうになるのを必死に我慢していると、ウィンドウがポンとポップアップした。
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娘属性を2体所有しました。
達成ボーナスとして、以下のアイテムが支給されます。
制服 Ver.ドキドキJSL
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娘属性、二体。
初期保有のユキホちゃんと、今回所有したカヨちゃんってことか。
この二人をそろえたことで、まさかの「セットボーナス報酬」を獲得したのだ。
しかも、その獲得報酬の内容を二度見、いや三度見する。
(制服 Ver.ドキドキJSL……って、おいおいおい!!)
やばすぎる。
これってつまり、カヨちゃんにこれを「着せられる」ってことだよな!?
あの究極に可愛らしい女子小学生の制服を、カヨちゃんにも……!
(最高じゃねえか、このシステムゥゥゥ!!!)
神様(?)が気まぐれに与えてくれたこのチートシステム。
今この瞬間ほど、開発運営(?)に魂の底から感謝したことはない。
荒ぶる興奮をなんとか落ち着かせ、俺はそっとシステム画面を閉じた。
様子を窺うように、カヨちゃんの方を見てみる。
カヨちゃんは、きょとんとした愛らしい表情でこちらを見つめていた。
(相変わらず、めちゃくちゃ可愛いなぁ……。この尊い生き物を、俺が『所有』したわけだ。ふふふ……)
カヨちゃん自身に、何か目に見えておかしな変化(操られているような様子)は全くない。
(今すぐ、制服を着せちゃいたい……!)
強烈な衝動が脳裏をよぎるが、俺はなんとかその邪念をグッと抑え込んだ。
いや、ダメだ。
お楽しみは引き延ばした方が、いざその瞬間を迎えた時の爆発力が違う。これは、明日のお楽しみに取っておこう。
明日は、ユキホちゃんとカヨちゃん、そろって制服(Ver.ドキドキJSL )を着て、俺とピクニックに行くのだ。
想像しただけで、俺の脳内は完全にピンク色の桃源郷と化す。
(やばすぎる……。明日が本気で待ちきれねえ……!)
こんなに明日が楽しみなのはいつ以来だろうか。
『戦プリ』のフォトスナップ発売日も相当楽しみにしていたが、今回はその比でない。
お休みの挨拶をし、俺は一人、納屋へと戻る。
そう、親子設定なのに俺は一人で納屋に寝ているのだ。
『私、カヨと一緒がいい!』
初日に放ったユキホちゃんのその無邪気な一言により、我が娘(設定)との添い寝はおろか、同室での就寝すら実現していない……。




