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episode 028
「リスト外……だな」
二人の少女が階下へと消えていくのを、男は百貨店の物陰から眺めていた。
「おおかた、先日処分した『廃棄物』の知り合いってトコロか」
女子高校生が飛び降りた事件について、当日はそこそこの騒動となり、報道関係でニュースにもなったが、翌日には嘘のようにピタリと収まっていた。
おそらく、そちら方面に圧力が掛かったのは、間違い無かった。
「あの女、やはりとんでもないチカラを持ってやがるな」
白いスーツを見に纏った彼女の妖艶な姿を思い出していた彼は、それ以上詮索することを止めた。
その時、ポケットの中からスマートフォンの着信音が鳴り響いた。
「俺だ」
ワンアクションで通話ボタンを押した彼は、電話を掛けてきた相手に話し掛ける。
「ああ……そうか、分かった。ご苦労」
手短に答えて、彼は電話を切った。
いつの間にか、背後に控えていた黒服の男に指示を出していく。
「奴のデータを集めたい。アレを試すぞ」
「はっ」
「なにぶん寄せ集め状態だから、少々荒っぽくなるかもしれないが、こちらは全く構わない」
深々と頭を下げながらその場を辞した黒服を眺めて、男は含み笑いを浮かべ呟いた。
「発明家か、因果なものだな」




