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病院

気が付くと真っ白な空間にいる。

左腕には点滴のチューブが刺さっている。

どうやら入院患者であるらしい。

一体どんな病気で入院することになったか分からないので居心地が悪い。

何の点滴か判れば糸口が掴めるかもしれないと思いパックの文字を見ようと眼を凝らす。

ところが霧掛かったようにぼんやりとして何が書かれているか判別できない。

過度の近視また少し乱視気味でもあるようだ。

手元近くには眼鏡もコンタクトレンズも置いていない。

戸棚を開けたが替えの下着やタオルぐらいしか入っていない。

そこへ医者が現れたので病名を訊ねる。

しかし医者は過労で疲れが溜まっているだけだと言って御座なりの診察を済ませてそそくさと部屋を出て行く。

病名が付くほどの大した病気でもないのだろうか?

そうだとしたら一安心だがどうも不信感を拭い切れない。

大部屋でなく個室だというのも気になる。

今度は看護士が現れ何か尋ねる隙もないまま検温と食事の配膳を事務的に済ませるとゆっくり身体を休めて早く良くなるようにと言ってさっさと退散。

尾篭な話だが点滴と食事の効果か用を足したくなる。

そこでベッドの左側に両足を下ろし点滴台を支えに立ち上がろうとしたところ急に眩暈に襲われて気を失う。

ここで目が覚めた。

結局何で入院していたのかは判明しないまま。

もしかしたら治療が困難な珍しい病気だったのかもしれない。

考え過ぎだろうか?

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