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非科学

それが感受性の高さと相関しているかは定かではないが昔から得体の知れない物を知覚しやすい体質で他人からよく霊感が強いと言われる。

言う側は好意的なのかもしれないが言われた側としては正直なところ反応に困る。

喜んで良いものでもなければ恐縮謙遜するのも変で況してや自慢する訳にもいかないのでいつも曖昧に笑って誤魔化している。

前置きはこの辺にして現在の状況を説明しよう。

場所は人通りの多い繁華街。時間帯は夕方。古来黄昏の逢魔ヶ刻と呼ばれる昼とも夜とも付かない時間だ。

何となく何かに遭遇しそうな気配を感じる。

予感はすぐに的中。

突然頭上から水が降ってくる。

見上げると庇の上で紅毛碧眼の子供が可笑しがっている。

これは悪戯が過ぎる。一言物申さねばなるまいと思い降りてくるよう言おうとしたら庇伝いに逃げて行く。

そこで人込みを避けつつ追いかける。

庇から飛び降りた子供が路地の奥へと逃げて行く。

見失わないように急いで後をつける。

路地の先には井戸がありそれより先は行き止まりになっている。

もう逃げられないだろうと思ったら子供はその井戸に飛び込んだ。

慌てて井戸を覗き込むと水面には蒼い目をした真っ赤な龍が悠々と動き回る様子が映っている。

ここで目が覚めた。

夕立や狐の嫁入りから津波やゲリラ雷雨に至るまで人間は水に翻弄されてきた。

合理主義は気圧の高低による雨雲の発達や風の動きを数値化することでそうした災害を少しでも正確に予測しようと日々努力している。

しかしそうした近代科学は人間を自然の中に込められたメッセージを直感出来ない鈍感な存在にしてしまっているかもしれない。


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