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禁断LOVE  作者: コウユウ
第3章 恋のゆくえ
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24/136

3-7

「パパおきて」

拓斗が寝ていると、隣で宇宙が座っていた。


「どうした?宇宙」

時間はAM7時。拓斗は眠気まなこで宇宙を見つめている。


「もう起きるの。だからパパもおきて」

宇宙はそう言いながら拓斗を揺さぶっている。


「ママ起こしなよ」

宇宙の隣で香奈はぐっすり寝ている。


「だってママ起きてくれないんだもん」

宇宙は先に香奈を起こしていたようだ。


「…仕方ないな〜。じゃ〜起きようか」


「うん。下に行こうよ」

宇宙はベットの上から飛び降りて、拓斗の隣で待っている。


「よし。行こう」

拓斗は布団からゆっくりでて宇宙をだっこしてあげた。


リビングに入ると、宇宙はさっそくテレビをつけソファーに座り込んだ。宇宙が見ているのはいつも見ているヒーロー戦隊の番組だった。


「パパも一緒に見よ〜よ」

拓斗も宇宙に誘われるままに隣に座り、ぼ〜っとテレビに目を向けていた。


宇宙はテレビに夢中である。

拓斗はそのとなりでもう一度寝ていた。

一時間ぐらいは寝ていただろうか。拓斗が目を覚ますと、隣に宇宙はいなかった。

後ろを振り向くと、香奈と二人で朝御飯を食べていたのだ。


「あっ、パパおきたよ。パパもご飯食べなよ」

子供は朝からほんと元気だ。


「今日はどこへも行かないでしょ。暇だから実家でも行くよ」


「別にいいけど…」

拓斗は毎回のことなので諦めている。


「行くの昼からでいいかな〜。朝はゆっくりしたいから」

最近は仕事が忙しく、帰りも遅いのでゆっくりしたかった。行かないと言えば香奈の機嫌が悪くなるだけだ。


「はい、はい」

香奈はすでに機嫌が悪い。


拓斗は気にすることなく、朝ご飯の食パンを食べ終えてソファーに座った。

「宇宙、DVDでも見るか」


「うん、見る見る」

宇宙は早速好きなDVDを拓斗に渡してきた。


二人の後ろで香奈は一人で携帯を触っている。

拓斗は、休みの日は愛にメールをしない。香奈に怪しまれるからである。


ブルルル…ブルルル…

ポケットの中で携帯がブルッている。

マナーモードにしてあるので音はならない。

拓斗は携帯を取りだした。愛からの電話だった。


『どうしたんだろ?休みの日は電話なんてしてこないのに』


拓斗は不思議に思ったが、今は出るわけにはいかないのでそのままにしておいた。

電話は一度止まったが、それから何回もかかってきている。

拓斗はとりあえずメールをしてみた。


〈どうしたの?〉


返事はすぐに返ってきた。


〈急ぎの用事があるからすぐに電話して〉


『急ぎの用事ってなんだろ?』

拓斗はとりあえず電話をかけてみようと、トイレに向かった。

トイレに入ったと同時に電話がなった。


「もしもし?どうしたの?」

拓斗はゆっくり便座に座り電話をとった。


「お前誰だ!!?」

電話の相手は愛ではなかった。


「…えっ…誰?」


「お前、人の嫁と何してんだ!!」


「え?…嫁?」

やっと拓斗にも電話の相手が誰なのか分かった。


『旦那にばれたのか?…』

拓斗は思いもよらない電話に、頭の中が真っ白になった。

電話の向こうでは、旦那なんだろう男が何か怒鳴っているが、拓斗には全く聞こえていなかった。


『どうしよう…どうしてバレたんだ?携帯か?…もしかして…プリクラか!?』

拓斗は冷静に考えようと必死だった。


「あの?失礼ですがどちら様ですか?言っている意味がよくわからないんですけど」

とりあえず拓斗はとぼけてみることにした。


「はぁ〜、お前何とぼけてるん!?うちの馬鹿がお前と不倫してるって白状したんだよ。お前とのプリクラもでてきたんだよ!!!それでもまだ開き直る気なのか!?」


やっぱりばれている。

「愛さんとはたまに遊んでいただけですけど。別に体の関係もないですけど。それって不倫になるんですか?」

それでも拓斗はしらをきった。


「まだ開き直るのか!!いい加減にしろよ!!体の関係はないだと!?ちゃんと"やった"って言ってるんだよ!!とぼけるな、この馬鹿が!!」

大和は愛から聞いていないことまで言っている。


もちろん拓斗にはわからないことである。

「……」

拓斗はそれ以上何も言えなかった。


『…もうどうしようもない…どうしよう…』


拓斗はもうどうすることもできない。

こんな経験はもちろんだがない。何を考えてもばれてしまったことは仕方ない。もう素直に応じるしかないのか。拓斗は携帯を持ったまま完全に止まってしまった。


そのときだった。


ドン!!ドン!!ドン!!


トイレのドアを向こう側から激しく叩いている人間がいる。


「拓斗!!開けなよ!!不倫ってどういうこと!?愛って誰よ!!?」


香奈がドアの向こう側で話を聞いていたのだった。


「早く開けろ!!」

今にもドアを叩き割りそうな勢いだ。



『もう終わりだ……』






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