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禁断LOVE  作者: コウユウ
第3章 恋のゆくえ
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22/136

3-5

季節は6月中旬。

太陽の光もだんだんと暑く感じてきた。


日曜日の夜、夕御飯も終わり愛は子供と三人でテレビを見ながらメールをしていた。

相手はもちろん拓斗であるが。


しばらくして、旦那の大和が帰ってきた。


「ただいま」

大和はリビングに入るなり、冷蔵庫からビールをだしている。


「ご飯は食べてきたから」


「あっそう。作ってないけど」

いつものことである。大和はほぼ済ましてくる。

愛は作っても食べてくれないご飯は作らないようにしている。


「最近お前ちょくちょく夜出ていってないか?どこへ行ってるん?」


愛はドキッとした。夜出ていってることはばれてないと思ってたからだ。

「茜のところに行ってるだけだけど。それにそんな行ってないし」

愛が茜と仲がいいことは大和も知っている。


「ふぅ〜ん。別にいいんだけどな。風呂いってくるわ」

大和はビールを飲み干し、風呂場へ向かった。



いいんだったら聞くなよ。愛はムッとした。


「桜も向日葵もお父さんに何か聞かれた?」


「何も聞かれてないよ」

桜が答えた。

向日葵も首を振っている。


「そうか。お父さんにママのこと聞かれても知らないって言っておいて」


二人はうなずいている。


「あっもう、あいつまたこんなところに服置いたまま」

愛は大和がソファーに置いてある上着を片付けようとした。

すると、上着のポケットから携帯が落ちた。

大和は今風呂の中。愛は大和の携帯をそっと覗いてみた。

携帯自体はロックしていなかった。

愛はメールを見てみたが、怪しそうなメールは一つもなかった。


『やっぱりメールは消してるな〜』

愛はこの前拓斗が教えてくれた予測機能のことを思いだし、適当に打ってみようと思った。


いきなり『あ』と打ってみると、『愛してる』という文字が最初にでてきた。

続けてみると、女らしい名前がでてきた。


『莉那』


これがこいつの女の名前だろうか…。

愛はそれから色々試してみた。


『お前だけだよ』『大好きだから』


『今度いつ会う』『この前は楽しかったね』


ほんとどう考えても女とのメールだった。

こんなことだろうとは思っていたが、愛は何故かそれほど腹がたたなかった。

自分には拓斗がいる。それだけで十分だ。

大和はただの生活の一部としか思っていない。


『好きにやってくれ』


愛は携帯をポケットの中へ戻した。


風呂からでてきた大和は、愛に携帯を見られたことも気が付くはずもなく、携帯を触っている。


愛も拓斗からのメールに返事をした。


〈愛は拓斗だけだからね。ずっと一緒にいようね〉


携帯を打ちながら、愛は寂しくなってきた。

拓斗とは、ずっと一緒にいれても今の関係のまま。永遠に拓斗の嫁にはなれないのである。

そんなことを考えていると、悲しくなってくる。

一緒にいるときは幸せだが、帰るときは悲しくなる。


『次はいつ会えるんだろう』


『このまま会えなくなったらどうしよう』


どうしても悪いほうに考えてしまう。

愛は考えれば考えるほど嫌になってきた。



〈拓斗おやすみ〉


拓斗におやすみメールを送ると愛はベットに入った。


『拓斗の奥さんになりたいな……』







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