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禁断LOVE  作者: コウユウ
第3章 恋のゆくえ
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21/136

3-4

「拓斗どっちがいいと思う?」

愛は二つのワンピースを交互に見ている。


今日は二人でショッピングモールへ買い物に来ていた。平日であるためかなり空いている。


「こっちのほうが可愛い感じじゃない」

どちらも白いワンピースであったが、実際あまり変わらない。


「やっぱりこっちか〜。愛もこっちがいいと思ってたの」

愛は自分の気に入ってたほうを選んでくれたので、上機嫌だった。


拓斗が選んだ理由は、少しスカートの丈が短かったこと。それと、愛が二つのうち選んだ方を見ている時間が長かったことである。


「じゃ〜これにしよ〜っと」

愛は早速レジに並んだ。

拓斗は隣で一緒にいて、自分では考えられないことに気が付いた。

それは今、愛が買っている服の値段である。


『3900円』


その金額は拓斗にとって驚きであった。

拓斗が普段買っている服は、平均1500円、高くても3000円。それも悩みに悩んで買うのである。

愛が今、お金を払っている服は3900円。それも愛は、選んでいる時から一度も値札を見ていなかった。


「ねぇ〜愛さ〜、服買うときって値段見ないの?」


「チラッとは見てるよ。あんまり気にしないね。気に入ったものは買っておかないと後から後悔するの嫌だからね」


「そうなんだ。俺なんて全然手がでない金額だったから」


「え〜こんなの安いほうだよ。拓斗はどうも服には無頓着って感じだよね」

愛は拓斗の頭から足まで眺めている。


「うちは嫁が金の管理したら全部使っちゃう勢いだからさ、俺が管理してるんだけど、それでも欲しいもの買う金が残らないんだよ」


「そんなに何に使ってるの?愛はちゃんと毎月お金貯めてるよ。いつ入り用になるかわからないからね」


「あんがいしっかりしてるんだね。うちは食費がやばいな。惣菜に外食にで結構かかってるもんな」

拓斗はまた愛のことを見直した。


「食費なんて一番節約できるところだよ。愛んちは、引き落とし関係は旦那の口座から落ちてるけど、食費とか普段使うもの全部は愛の給料からなんだよ。それで残ったお金は好きにしていいって決まりごとなの」


「へぇ〜夫婦別々なんだね。うちはだめだわ。一生貯まらないわ」


「まぁ〜食費節約したらどうにかなるんじゃないの?嫁も働いてるんでしょ?」

愛は喋りながらも次々と店に入って服を見ている。ほんとに服が好きなようだ。今日着ている服も拓斗好みでいい感じてある。


「うん、パートだけど1日働いてるよ」


「だったら普通に生活していけるでしょ」


「まぁ〜無理だろうね。諦めるよ」


愛は急に拓斗の腕を引っ張りだし、早足になった。

「拓斗プリクラ撮ろうよ」

愛が向かった場所はゲームセンターの中にあるプリクラゾーンだった。


「いいけど、プリクラ撮っても持って帰れないよ」


「わかってる。愛が持って帰るから。絶対ばれないところにしまっておくよ」


「ほんとに大丈夫なの?ばれたら大変だよ」

拓斗の顔が心配そうに見えるのは当たり前のことだ。


「大丈夫大丈夫。絶対ばれないところに隠しておくから」

愛のこの自信はどこから来るのだろうか。

拓斗は渋々だったがOKした。


「もう拓斗もっとこっちに寄らないと写らないよ」

拓斗はプリクラなんてほんとに久しぶりだった。

年寄りではないが、最近のプリクラにびっくりするぐらいだ。


「こんな感じかな?…あっ、今のよかったんじゃない」

最初はあまり乗り気ではなかった拓斗ではあったが、だんだんと楽しくなってきた。


「次はどんなポーズで撮る?あっ、次で最後だよ」

愛も子供みたいにはしゃいでいる拓斗を見て喜んでいる。


「愛こっち向いて。はい、チーズ」

拓斗はシャッターと同時に、愛の唇にキスをした。


「今のよかったでしょ」


「んも〜、急だったからびっくりしたよ」


二人は外にでて、落書きコーナーへ入った。


「へぇ〜、今はこうなってるんだ」

拓斗はまた関心している。


「はい、ペン持って。適当に落書きしてね」

愛は流石に慣れているせいか、どんどん進めている。

拓斗は最初全くわからずに愛のほうを見ていたが、分かってきたのかゆっくりではあるがやってみた。

拓斗が一つの写真をデコっているうちに、愛は残りの写真を終わらせていた。


「早いね〜」

拓斗は愛のあまりの速さに関心している。


「子供とか友達なんかとたまに撮ってるからね」


「俺はだめだわ。家族で買い物行っても子供のもの見るぐらいだわ」


「あ、でてきたよ」

愛はでてきたプリクラを見ながらにやけ顔になっている。


「プリクラってほんと怖いよね。誰かわかんないじゃん」

拓斗はイケメンすぎるプリクラの自分に驚いた。


「じゃ〜しまっておくね」

愛は財布の中にそっと閉まった。


「さぁ〜次いこ。拓斗の服も見てあげるよ」


二人は再び歩きだした。



このプリクラが原因で、これから最悪な事態になることを二人はまだ知らない。







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