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エピローグ
ベッドに倒れ込み、暗闇の中でKは思う。
「俺の能力は派手じゃない。誰にも褒められない。誰にも覚えられない。でも……それでいい。だって、誰かが転ばずに済んだ日、誰かがお釣りを気持ちよく受け取った日、誰かが袋を破らずに持ち帰れた日、誰かが0.5秒早く喉の渇きを癒せた日……そういう小さな『普通よりちょっとだけ良い日』を、俺は地味に、こっそり増やしてるんだから」
そして今日も、能力者Kは静かに目を閉じる。
地味すぎる英雄は今日も誰にも知られず、明日へ向けて地味に息を整える。
―終わり―




