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【ユレイシア貴族連合王国】再編(7)

「……どうやら、我々の事を認めてくれたようだな」

「はい。貴方様のお力、しかと見届けさせていだきました」

「どうか、今までの無礼をお許しください」

「貴方ほどのお方であれば、我ら二人、喜んでその傘下に加わりましょう」

「うむ、歓迎しよう。アイリシュ・ヴィッターマン、グリシャ・ヴェルマン」


 それまでの態度が嘘のように、ヴィッターマンとヴェルマンが畏まってヘイキチに話し掛ける。 


「しかし、ヘイキチ様。おこがましいことを承知で、その前に一つだけ、お願いしとうことがございます」

「なんだ?」

「どうか我らの部下たちも、クァンリー城にお迎えください。彼らは私自慢の部下です。必ずや、城主様のお力になれることでしょう」

「お願いいたします。それ以外のことは、何も望みません。彼らは身寄りもなく、頼れる者も他にいない、人の世からはぐれた者ばかりなのです。見捨てることはできません。どうか……」


 二人が地面に額を擦り付ける勢いで、ヘイキチに頭を下げる。


「お願いいたします!」

「お願いいたします!」


 それを見ていた部下たちも、次々とヘイキチに頭を下げていった。


「……生憎だが、俺にはそれを独断で決められるだけの力はない。全て、我らが城主が決めることだ」

「……っ」

「だが、臣下として口添えはできるだろう。なぁに、安心してくれ。我らが城主アスカイ・サトルは人徳のある御方だ。困窮している者に、追い打ちを掛けるようなことはしない。お前たちの部下のことは、任せておけ」

「あ、ありがとうございます!」

「お前達、聞いたな?すぐに出発の準備を整えろ!すぐにここを発つぞ!」

「ハッ!」


 ヴィッターマンとヴェルマンは顔を上げると、即座に部下たちに指示を出し、出立の準備を整えた。



 ――帰りの途にて


「――では、城主様はヘイキチ様の養父なのですね」

「ああ。主であり、父であり、師であり、そして命の恩人だ。あの人には、どれだけ感謝してもし足りない。今の俺があるのはあの人のおかげだ。だから俺は、この命、あの人の為に使うと誓った」

「一命を救われた恩に報いる忠義でありますか。それは良いものでありますなぁ」


 お互いに性格が合うのか、出会ったばかりだというのに、三人はまるで旧来の友のように語り合う。


「我々もかつてはそのような主君に――」

「そこのお人!!」

「……うん?」


 近くの村人だろうか。

 何人かの男たちが何かから逃げるように、ヘイキチ達の方に向かって走ってくる。


「お、お助けください!」


 そして、ヘイキチの足元に跪いた。


「そのお姿。噂の蛇殺し、アスカイ・ヘイキチ様とお見受けします」

「なんだ、お前たちは。いきなり無礼であろ――」

「まぁ待て。アイリシュ。ご老人、確かに私はアスカイ・ヘイキチだ。そんなに必死になって、一体どうしたのだ?」


 ヴィッターマンを制しつつ、ヘイキチが跪く老人に話しかけた。


「どうか、我々をお助けください!貴方様なら……貴方様ならば、きっと我々を助けられるのです!」

「う、うん?助けられる?どういうことだ?」

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