第47話 旅の続き
出発の当日ツツジさんは宣言通り豪華な食事を準備してくれた。
「こんなに……明日からの食材足りるのですか?」
「食う人が二人減るんだ……残って腐らせてももったいないからな」
「そうですか、では有難くいただきます!」
「量は有るけど無理に全部食わなくても良いからな。……それと次何処に行くのかもう決まっているのか?」
「まだ決まってません」
「今日出発というくらいだから行先位は決めてると思っていたよ」
「……多分先延ばしにしたら出て行きたくなくなるので。何処か良いとこ知りませんか?」
「ここから近いのなら散田かな?」
「散田?」
「ここよりは人口が多い街だな。本来はここから子鹿の温泉の横を抜けて北上したら着くはずなのだが、魔物の居る森が有るから一旦東尾路から西山口国の国境を超えて遠回りしてしか行けない。西山口国もこの辺りと雰囲気が違うからその辺りを見て回るのも楽しいかもしれないぞ」
「西山口はどんな国なんですか?」
「主に貿易の中継倉庫みたいな感じだね。この辺りの山の中からの資材とかを他の街に運ぶための」
「と言う事は馬車とかが多いのですか?」
「そうだねこの辺と違って馬車が多いよ」
「では食事が終わったら一旦東尾路を目指しますね」
「途中で何か有ったらここに戻って来ても良いからな!」
私達はツツジさんと別れまずはにろの街に向かった。
にろの町に着くとギルドに向かい1泊した。
翌日街を出ようと歩いていると後ろから声を掛けられた。
「そこの2人はサクラさんとカルミアさんですか?」
後ろを振り向くとセリが居た。
「セリ!久しぶり。仕事うまく行ってる?」
「はい。順調です……サクラさん達はここで何を?」
「今から東尾路まで行ってから西山口国に入国しようかと思ってる」
「これは偶然!私も今から西山口までの荷物が有るのだけど……護衛が居ないと荷物持って馬車で走るのは危険なの……いい護衛居ないかな?」
「私達でも大丈夫?」
「魔獣を倒せる2人が護衛してくれるなら貴族の馬車に乗るより安全です」
「では馬車に同乗しても良いですか?」
「はい。護衛宜しくお願いします」
私達は馬車で移動できたので予想より早く移動する事ができた。何度かこちらを狙ってそうな盗賊が居たが接近する前に無力化した。
そして数日で西山口国の国境付近まで到着する事ができた。
セリはとはここでお別れだ
「私は荷物を国境の人に渡したら東尾路に戻ります……旅のご無事を祈ってます」
「セリさんありがとう。馬車のおかげで予想より早く国境に来られたわ。これからも商売頑張ってね!」
それから入国の列がなかなか進まず私達の番になったのは数時間後だった。
「身分証明書と入国の目的は?」
「西山口国の観光と散田の国に行く予定です」
「犯罪歴などはなさそうだが……魔獣倒したこと有るのか?凄いな……書類は大丈夫なので観光楽しんでください」
国境も無事に越え西山口国に入ったが山が多く大きな通り沿いに荷物の倉庫が沢山あった。
「カルミア……ここ凄いね物流の中心地みたい」
「各地からここに荷物が集まるのでしょうね……」
「しかし荷物運ぶのが馬車だけというのが……」
「馬車以外に何か有るの?」
「今はまだないかな……でももう少ししたら便利なのが出来るよ……とりあえず散田の国の方に向かって進まない?」
「そうだね目的地は散田だからね」
私達は歩いたが斜面が多く思ったより進まない。仕方なく近くに魔石を置いて休憩する事にした。
「カルミア、水飲む?」
「魔力入り?!」
「そうだよ。」
「飲む!3杯は欲しい!」
私は魔法で水を出した。疲労が取れるように少し濃いめに魔力をふくませて。
「はい。水」
「ありがとう」
飲んだカルミアはすぐに体力を回復したみたいだった。
これからまだ少し歩きそうなのでここで少しの間休む事にした
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




